世の中のぬるま湯職場とは
ぬるま湯とは、温度の低いお湯のことで、それが転じて、刺激や緊張のない境遇や生活などを指すようになりました。
ぬるま湯職場とは、仕事への意欲が低い社員が多く、企業、人材ともに成長に乏しい企業のことです。ぬるま湯職場にはいくつかの特徴があります。
ぬるま湯職場の特徴とは
●年功序列が明確で仕事の成果が給料や役職に反映されない
●極端なルーチン業務ばかりで変化に乏しい
●一族経営が顕著で仕事の量が偏りがち
●老舗で働かない中高年が多い
●ワンマン経営の会社で指示されたことだけやっていればいい
●目標が明確でなく決まったことだけしていればいい
●学歴が評価対象の中心
●一度決まった役職から降格することがない
●仕事の成果にかかわらず昇給が必ずある
●就業時間中にも関わらず新聞を読む上司がいる
●特定の技術が伝承的に行われている
●全社的に残業がほとんどない
ぬるま湯職場は必ずしも居心地がいいとはいえない
ぬるま湯職場の特徴はいろいろありますが、失敗さえしなければいいというのも特長でしょう。ある公務員のOBから聞いた話です「遅刻しない、目立つ仕事をしない、上司の反対しない」というのが、その自治体での働き方だと。
これは冗談も含んでいるような話ぶりでしたが、ある意味「ぬるま湯」の本質的なことを表現しています。ルールさえ守っていれば、給料も地位も上がる仕組みがある組織です。
変化を嫌う人、仕事に自己の成長を求めない人はぬるま湯職場を探すのもいいかもしれません。
一方でぬるま湯ながら居心地の悪い職場があります。ぬるま湯職場の特徴は成果が良くても悪くてもあまり評価の対象にならないことです。そういう職場には、ジャイアンのような人物がいます。
要は、職場のジャイアンに忠誠を誓っていれば適当に過ごせる会社です。ジャイアンに対して日頃から気を使う必要があるので、必ず時も居心地がいいとは限りません。
社内恋愛や不倫が多い職場も居心地がいいとは言えません。派閥がはっきりしている会社もぬるま湯であっても気遣いをしなければなりません。
ぬるま湯職場はある一定の役職になれば、給料が高くなることがあります。若い間や、何かをしでかした人は昇給や昇進が見込めません。そういう人は居心地が悪くなります。
ぬるま湯職場は取得するスキルが限定される
ぬるま湯職場は、特定のスキルがあれば続けられるので、より高いスキルの向上が見込めません。また自己成長もとまってしまうので、人として磨きがかけられない可能性があります。
変わったことをしたり、挑戦するしたりすることが嫌われるので、会社に変化が乏しく、仕事にやりがいを見出しにくいといえます。
その会社で骨を埋める気持ちがあれば別ですが、他の会社で通用するスキルを得難い場合があります。
ぬるま湯職場のいいところは
ぬるま湯職場のいいところは、特定のスキルを磨き続けられる場合があることです。伝統的な技術で繰り返し製品を作る企業の場合は、そのスキルを磨き続けることができます。
ぬるま湯職場ながら企業規模が大きな法人や団体では将来が見通せます。仕事よりプライベートを優先したい方、仕事とプライベートを完全に割り切ることができる方は、そうした企業を選択するのもひとつの生き方です。
ぬるま湯職場で成長するには
ぬるま湯職場は変化を嫌うので、淡々と仕事をこなすのが無難です。仕事を通じた成長や自己実現を目指すなら副業するのがおすすめです。
ぬるま湯職場は残業が少ない、あるいはないのも特徴なので、自分の時間が取りやすいという特徴があります。その時間を使って自分のスキルを伸ばしながら自己実現を目指します。
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