行政書士とは
行政書士とは、行政に提出する書類や権利義務に関する書類、事実証明に関する書類の作成および提出手続きを行うことができる国家資格のことです。
別名として「街の法律家」ともいわれています。国民と行政のパイプ役として、近年、さまざまな手続きや申請などでニーズが高まり、活躍の場が広がっている資格です。
後ほど詳しく説明しますが、コンサルティングから書類の作成、そして各種書類の提出代理まで行政書士の業務に含まれます。
行政書士の仕事内容
行政書士の仕事の内容は大きく3つに分かれます。
- 書類作成の代行業務
- 許認可の代理申請業務
- 相談業務
書類作成では、行政へ提出する書類をはじめ、権利義務や事実証明に関する書類などを作成します。そして、許認可の代理申請では、作成した書類をクライアントの代わりに行政へ申請をおこないます。
また、クライアントからの悩みや困りごとの相談を受け、アドバイスもおこないます。
行政書士の業務内容は「暮らしに関すること」と「ビジネスに関すること」の2つに分けることができます。暮らしに関することであれば、遺言や遺産相続、民事法務、運輸登録関連など多岐にわたります。
「ビジネスに関すること」であれば、会社設立や雇用関係、許認可申請など事業の根幹となる部分の書類作成や代理申請業務が行政書士の主な仕事です。
行政書士資格の取得方法
行政書士の試験は、年齢・学歴・国籍等に関係なく、誰でも受験できます。資格取得までには、市販の参考書や問題集を購入して独学で勉強することも可能です。
しかし、行政書士を取得するために必要な学習時間は一般的に900時間程度といわれており、独学でモチベーションを保ち続けるのは難しいといえるでしょう。
したがって初学者の方には、「通学学習」もしくは「通信講座」がおすすめです。スクールなどの「通学学習」や「通信講座」のメリットは、学習途中でわからなかったり、行き詰まったりしたときに講師に教わることができる点です。
自分だけでは行き詰ってしまう部分も講師に聞くことで効率が上がり、勉強時間を短縮できるでしょう。
行政書士の資格取得にかかる費用
行政書士の資格を取得するときにかかる費用として、受験までの勉強代と受験料の2種類があります。受験料自体は比較的安く、7,000円ですみます。
勉強代については、独学・通学・通信それぞれのやり方によって費用が異なります。独学であれば、参考書や問題集などの購入ですむため、3万円〜5万円程度で抑えられるでしょう。
なおスクールなどの通学学習なら20万円前後、通信講座なら6万円〜8万円が相場でしょう。費用をなるべく抑得つつ効率的に学びたい人は「通信講座」がおすすめです。
行政書士の通学・通信講座には、一般教訓練給付金の対象となっている講座が多いため、利用条件を満たしている場合はぜひ申請してみましょう。この制度を利用すると、各講座の修了後に受講費用の20%(最大10万円)が国から支給されます。