はじめに
チャンツとは、単語や文章を一定のリズムに乗せて発音するもの。話し言葉に近く、その言語がもつ特有のリズムで成り立っています。新たな言語を学ぶのに大切なのは「耳」を鍛えること。たくさんの音を聞いて、英語に慣れることからはじめましょう。そうすれば、英語の音を聞き分けられる「耳」が育ちます。最初は英語の楽しさを体感できればOKです。mpi社のチャンツは全部で7種類。最初はCDをリピートして、慣れればカラオケに挑戦してみましょう。習熟度に合わせてどんどんステップアップしていってくださいね。
アルファベットチャンツ
英語の基本となるアルファベット。看板やポスターなど、アルファベットは街中に溢れているので、ABCくらいなら読めるという幼児も珍しくありません。でもひとつ注意しなければいけないのは、文字と音は違うということ。「a」単体は「エー」ですが、単語になると「ア」と発音します。その「ア」という音も日本語の発音とは異なるのです。
この教材では、そんなアルファベットの発音をチャンツで紹介しています。数も出てくるので、目でも耳でも単数形と複数形の違いがわかります。数え方も自然に身につくというわけですね。初めて英語に触れる幼児に最適な教材です。
バナナじゃなくてbananaチャンツは続編もある
アルファベットを覚えたら、単語の発音に挑戦してみましょう。この教材には、カタカナ語として定着している単語がいっぱい出てきます。例えば、タイトルにもなっている「banana」。日本語では「バナナ」と読みますが、英語の発音は「バナーナー」で2音目にアクセントがありますが、カタカナ表記では英語の発音は伝えきれません。付属のCDを聞いてみてください(DVDもあります)。「バナナじゃなくてbanana」とリズムよく流れてくるので、カタカナ語と英語の違いが簡単にわかります。英語を正しく発音するには「耳」が重要。その「耳」鍛えるにはネイティブの発音を聞くのが近道です。発音が良くなり、知らず知らずのうちに語彙も増えていくでしょう。
続編の2には、「パパチャンツ」と「ママチャンツ」といった大人が使える英単語が加わっています。他の内容は前編とさほど変わりませんが、出てくる単語を見ると、全体的に対象年齢が上がっている気がします。親子で一緒に、兄弟姉妹で仲良く、家族みんなが楽しめる教材です。ぜひ挑戦してみてください。
フォニックスチャンツ
フォニックスという言葉を知っていますか。フォニックスは英語の文字と音のルール。発音と文字を一致させる音声学習法で、英単語の読み書きを学ぶのに使われています。例えば「dog」という単語。アルファベットでは「ディー・オー・ジー」読みますが、フォニックスだと「ド・オ・グ」です。それを早くつなげて読むと「ドッグ」。つまり、音の足し算です。カタカナ表記にすると、実際の発音がわかりづらいですね。その問題は、付属のCDで解決しましょう。フォニックスルールを覚えると、初めて見る単語も正しく発音できるようになります。
おもてなしチャンツ
この教材は日本を訪れた外国人を案内するという想定。来日から帰国まで、順を追って進みます。外国人に対してすぐに使える単語が厳選されているのが特長です。「Good」「Sure」といった一語文や短い文章ばかりなので、リズムに乗って繰り返すうちにすぐ覚えられるでしょう。ポイントは恥ずかしがらず、元気に言うこと! ここに出てくる文章をマスターすれば、実際に外国人に試してみたくなるかもしれません。外国人に自分の英語が通じたという成功体験を重ねて、英語への興味を広げてくださいね。英語が苦手な大人にもぴったりの教材です。
Japanチャンツ
これは日本のことを英語で紹介するチャンツです。地名や特産物、日本の四季や歴史上の偉人など、10のジャンルに分けて紹介しています。
まとめ
この記事に出てきたのは、数ある幼児向け英語教材の中から選りすぐった3つ。主に「耳」を鍛えるおすすめ教材をご紹介しました。コロナでお家時間が増えた今、お子さんだけでなくお家の方もご一緒に英語にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。