本原稿ではChatGPTに似た使い方ができる無料サイトを備忘録的に紹介する。無料で使えるサービスと制限付きの無料(トライアル期間や諸条件を含む)となっている。
完全に無料で使えるサイト
あくまで現時点、大きな制限がなくなく無料で使えるAIライティングのサイトを紹介する。ただし、ChatGPTは時間帯によっては使えないこともあるし、アップグレードプランも用意されている。
Claude
今や日本語の文章生成ではChatGPT越え?との評判のクロードAI。論理的な文章や語尾の変化など、人間らしい感じで出力してくれる。もっともこれはプロンプトにもよる。プロンプトを適正に入力すれば、2500文字オーバーの記事も一撃で出力してくれる。日本語に翻訳したブラウザでは起動しないこともあるようなので注意が必要だ。
ChatGPT
AIで文章を作成するサービスはChatGPTが登場する以前からあったが、一部の人が使いこなす程度でAIによる文章作成はもう少し先という印象があった。しかし、そうした遊びで使うツール、リライトしなければならないツールのイメージを取り払ったのがChatGPTだった。テンプレートも続々増えており、ブログ記事から報告書やSNS投稿までさまざまな文章作成のサポートを行う。ただ、間違いも結構あるので、自分がよく知らないジャンルに関しては、アウトプットされた文章の真偽をしっかり検証しなければならない
AIとのチャットで文章を構成するのもいいが、各種テンプレートを利用して、より正確でディテールがはっきりした文に仕上げるのがいいだろう。
Bard
https://gemini.google.com/app は、Google AI の大規模言語モデル(LLM)である ジェミニを試すことができるウェブサイトだ。本記事執筆時点は、試験運用中ではあるが、抽象的な回答なら問題なく引き出すことができる。
ただし、グーグルアカウントが必要なので、使用前にはログインしておこう。
ジェミニは、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を有益な方法で行うことができるジェミニ はまだ開発中ではあるが、次のような多くの種類のタスクを実行する。
- あなたの指示に従い、あなたの要求を慎重に完了するために最善を尽くします。
- オープンエンド、やりがいのある、または奇妙な質問であっても、私の知識を使用して、包括的かつ有益な方法で質問に回答します。
- 詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成します。私はあなたのすべての要件を満たすために最善を尽くします。
ジェミニは、創造性と生産性を高めるパートナーとして、さまざまな方法で使用できるだろう。たとえば、Bard を使用して、旅行の計画を立てたり、ブログの投稿を作成したり、新しいアイデアをブレインストーミングしたりできる。
You.com
You.com(ユーコム)はAI搭載の検索エンジンで広告が出ないことに特徴がある。しかし、チャット機能は使い方によっては文章作成に使えるのだ。
質問内容にもよるのだが、150文字〜200文字程度は出力できる。Loginするとチャットしながら作文することが可能だ。しかし、あまり複雑な質問や連続質問には答えてくれない。
そうした場合は最初にチャットした検索窓に質問を入れ直してトライする。また、You.comは関連記事をあげてくれるので詳細も掴みやすい。
perplexity
perplexityはChatGPTのほどの長文を記述してくれないが、出典元のリンクが出てくるので信用が担保しやすい。そこからさらに調べることができるからだ。ChatGPTを使っていて思ったのだが、AIによる文章作成は要約という視点がメインになっていないか?という点であった。perplexityもそうした感が否めない。
perplexityの特徴は、Chatによる文章生成であるが、サジェスト機能がついているので、次から次と解説文の抽出をつづけることができる。また、注釈がつけられており、クリックするとサイトにリンクされているので、回答の真偽を確認しやすい。
BingAI
マイクロソフトのEdgeで使えるAI作文。2023年3月3日時点ではすぐに使えるわけでなく順番待ちリストに登録してウエイティングしなければならない。ウエイティングするにはマイクロソフトのアカウントが必要だ。いつになるのかわからないのだが、私の場合は1週間ほどで使えるようになった。
ブラウザはマイクロソフトのEdgeを使う。何かを検索して、検索結果の出る画面の左上のチャットをクリックするとチャットが使用できる。会話のスタイルは3種類。独創性、バランス、厳密から選べる。会話スタイルでどの程度の違いが出るのか検証していないのでわからないが、そのうち検証してみたいと考えている。
チャットの回答に関してはインターネットの検索が示されるので、回答の根拠はつかみやすい。チャットは繰り返し利用できるが、連続チャットができる回数が表示され、回数に達すると「ほうき」ボタンでクリアにしなければならない。
入力できる文字数も現在は2000文字までの制限がある。ネットで検索して自分が欲しい回答を得るまで検索しなければならないストレスからは解放されそう。
Skype
スカイプ(Skype)でもBingAIが搭載されて使えるようになっている。同じアカウントでブラウザ版、スマホのアプリ版で使用を確認した。こちらは現状(3月25日)では、ひとつの話題に対して制限がなく使用できる。
NobunagaAI
NobunagaAIも現在のところ(2023年4月17日)無料で使うことができる。ログインには、GoogleまたはFacebookのアカウントが必要で、記事作成、タイトル作成など、さまざまなテンプレートが用意されていて、編集もできる。
左のプロンプトから文章作成を選んで生成し、さらに右に入力して文の追加や校正、さらに編集もできる。
有料プランもしくはトライアルができるサイト
続いて紹介するのは基本的には有料プランであるが、トライアルなどで無料でも使えるサイトだ。制限がある中でいろいろなを試してみるのがいいだろう。
Catchy
日本の企業が運営するAIによる文章作成サービス。ブログやキャッチコピーなどさまざまなテンプレートがある。会員数も23年2月末時点で3万人を超える。日本企業という安心感もあるのだろう。
日本語のダッシュボードはわかりやすく使いやす。使用する際にはクレジットが表示され、残りのクレジットに応じて利用できる。Freeプランはあるが、クレジットが10に制限されているので、正直わかりにくい。まず月3000円のスターターを試してから月9800円のプロプランにするかどうかといったところ。
AIがライティング【Catchy】Easy-Peasy
こちらの魅力は豊富なテンプレートと記述のスピードだ。実際に試してみるとChatGPTより体感的には早い。AIイメージの画像加工や音声書き起こしなどもあるので、有料版にしてもいいかもしれないと思わせる。
ベースは外国語らしいが、日本語にも対応している。プランをみると1年間で49ドル〜180ドルとなっている。ライターなどのクリエイティブな仕事をしているなら180ドルのプランでも十分に元は取れそうなイメージだ。
Jasper
Jasperは5日間の無料トライアルが可能であるが、最初にカードを登録する必要がある。Jasperは、issueを閲覧するためのツールであり、AIライティングツールでもある。Jasper.aiの使用方法は非常に簡単で、テンプレートを選び、タイトルや説明文(概要文)を入力するだけ。
Writesonic
Writesonicも有料だが、1ヶ月2500ワードのフリートライアルプランがある。
文章の作成は、作文するとともに出典先を明示してくれる。一か月2500ワードというのはすぐに終わってしまいそうだが、検証するには十分だと考えられる。プランはワード数によって変えることができるのでそれに合わせた利用料金となる。
copy.ai
COPY.AIも外国語がメインのサイトであるが日本語も使用できるAI文章作成サイトだ。
テンプレートは、豊富にあるのだが、日本語でのライティングは今ひとつかもしれない。ブログのイントロなど素早く複数作成してくれるのだが、英語を日本語に翻訳したような違和感がある。短い文を量産するにはいいかもしれない。
まとめ
ChatGPTなどの無料プランが3種類、有料サービスを5種類紹介した。個人的な備忘録を目的とした記事なのであまり詳しく書いていないが、プロのライターやマーケッターならいずれかのサービスを使う方が効率的に思える。
ChatGPTと他のAIによる作文サービスとの違い(ChatGPTによる回答)
特徴 | ChatGPT | 他のAIによる作文サービス |
---|---|---|
学習データ | OpenAIが提供する大規模なデータセット | 独自のデータセットまたはオープンソースのデータセット |
モデルの複雑さ | 深層学習に基づく複雑なニューラルネットワークモデル | 比較的簡単なモデル |
自然言語理解 | 高度な自然言語理解と推論能力を持つ | より限定的な自然言語処理機能 |
応答速度 | 応答が速く、リアルタイムで会話できる | 応答が遅い場合がある |
パーソナライズ | ユーザーのデータに基づいたパーソナライズが可能 | 基本的なパーソナライズ機能のみ |
対話の流れ | 自然な対話の流れを維持することができる | 一貫性のない回答がある場合がある |
知識の幅 | 幅広いトピックに対応可能 | 特定のトピックに限定される場合がある |
意味の理解 | 意味を理解して適切な回答を生成する | 文脈やニュアンスを理解できない場合がある |
フレキシビリティ | 様々な形式や言語での応答が可能 | 特定の形式や言語に限定される場合がある |
学習の効率性 | 継続的な学習により、改善が可能 | 学習に時間がかかる場合がある |
※注意:他のAIによる作文サービスについては多数存在し、上記の特徴は一般的な傾向です。具体的なサービスによっては異なる場合があります。