はじめに
この記事は、在宅ライターになりたい方、またはフリーライターの仕事を始めたばかりの方向けに書いています。特に在宅ライターで気になるのはその収入です。本記事では、収入アップのステップを中心にライターとして覚えておきたいことをまとめています。
在宅ライターって何をするの?
ライターとはWebサイトの原稿を買いたり、雑誌や本の執筆をする仕事です。インターネットが登場するまではライターになるには、出版社、広告代理店、新聞社、編集プロダクション、企業の広報部などに勤務して、現場を経験してからフリーランスになるのが一般的でした。
しかし、今は違います。インターネット上でさまざまなコンテンツ(文章や動画)が求められていることからライターはWeb界隈では不足しており、デキるライターは引く手あまたの状態です。
ライティングの基礎知識があれば、今日、明日にでもライターと名乗りさえすれば始めることができるのです。
クラウドソーシングで検索すれば、未経験可の案件もたくさんあります。そうした仕事は在宅でも可能です。未経験の場合は、高額な原稿料ではありませんが、お小遣い稼ぎにはなります。
そして、そこからライティングのスキルを上げれば、時給にして2500円以上の仕事を得ることは決して不可能ではないのです。
在宅ライターの収入は1文字0.1円のタスク型や1文字1円の文章作成
在宅ライターとして気になるのはどれくらい稼ぐことができるのかという点です。具体的に詳しく解説してゆきます。
おすすめのクラウドソーシングで仕事内容と収入を確認
初心者ライターや在宅ライターが仕事を得ているのは、主にクラウドソーシングです。クラウドソーシングが始まった当初はクラウドワークスとランサーズが双璧をなしていましたが、今やライター専門のプラットフォームも登場し、仕事を得やすくなりました。
ライターの収入に関していえば、2000年頃までは1文字5-6円では安価な方でしたが、その後、大きく値崩れし、1文字0.1円やそれ以下の案件が多数を占めるようになりました。
現在は、価格があまりにも安価なものは避けられる傾向にあり、副業としてもチャレンジしやすい環境だといえるでしょう。最近のクラウドソーシングを見ると以下のような金額のライティングがみられます。
クラウドソーシングの原稿料(クラウドワークス・Bizseek・ランサーズの調査)
●Youtube 漫画動画のシナリオ
・字数:3,000文字程度
・金額:5,000〜10,000円
●海外FXのボーナスについてまとめ記事(タスク)
・字数:1.000文字以上
・金額:200円
●アプリのアフィリエイト記事
・字数:1000文字
・金額:1000円
●金融関係の記事
・字数:6,000~20,000文字
・金額:6,000円〜20,000円
●漫画のネタバレ記事
・字数:3,000文字以上
・金額:450円
●経営・事業承継に関する記事原稿
・字数:4,000文字
・金額:16000円
●商品レビュー
・字数:1000文字
・金額:3,000円
●ランディングページ作成
・字数:応相談
・金額:50,000円〜100,000円
●シューズのネーミング
・金額:33,000円
●恋愛体験
・字数:10,000字以上
・金額:1,500円
金額は案件によって異なりますが、自分の感想など、特に専門知識がいらない案件で1文字0.1円以下またはそれ以上でも0.3円程度まで。ある程度の知識や検索など、客観的な立場で書く原稿が0.5円〜1円程度。1円以上の案件は何かしらの専門的な内容が書ける技術、経験が必要です。
在宅ライターの収入アップはステップを意識する
副業の在宅ライターの収入は、経験と年数、取り組む内容によってかなり変わりますが、全くの初心者が目標にすべきは以下のステップになります。1日5時間程度はライティングに費やすと仮定します。あくまで目安ですので、専門知識がすでにある、得意ジャンルがある人の場合はステップアップが早くなります。
- Step1:未経験・初心者:1文字0.1円のタスクなどをひたすらこなす時期【時給300円時代】
- Step2:スタートから6-8か月:1文字0.5-1円程度の仕事に取り組む【時給500-1000円時代】
- Step3:経験1年〜2年:1文字1円〜を最低に仕事をこなす【時給1,000円突破時代】
- Step4:経験2年以上:1文字1円以上は標準だが、専門知識をつける【時給1,000円以上時代】
- Step5:経験3年以上:1文字単価というより、案件単価で受けるケースある【時給1500円〜2,000円時代】
- Step6:年数というより経験値:案件ごとの収入となる【時給:2,500円以上時代〜】
案件収入の内訳例(企画料+調査料(取材料)+原稿料+ディレクション料(編集料)+校正料+印税(ブックライターの場合))コンテンツを丸ごと受託した場合は、動画や画像の撮影、デザインなどをする場合もあります。そうなると在宅や副業ライターの領域を突破した仕事になります。ディレクターや編集者の立場ともいえます。
最終的に目指すのは時給3,000円のライター
例え副業といえどもライターとして、最終的に目指す収入は、時間あたり2,500-3,000円程度です。文字単価では7円〜10円位の案件です。これは単純に文字を入力するだけではなく、構成や写真(イメージ)の選定、取材など、制作物全体に関わるような案件が比較的多くなります。在宅だけでできるものではなく、イメージとしては在宅と外が半々くらいのイメージです。
経験のない方は、0.1円のタスク案件、感想案件などをいくつかこなして慣れることをおすすめします。これはほぼ在宅です。副業といえども、まず、実績づくりという観点は欠かせません。確かに時給にすれば数百円レベルなので、他のアルバイトをした方がましだと思えるかもしれません。ただ、副業とはいえ、在宅ライターも立派な事業者です。小さなことから雪だるま式に増やすことも可能です。
書くことに慣れることも大事ですが、1日のうちで何時間程度を使うことができるか、というスケジュール管理も大切です。1日3時間、5時間など、決まった時間をライティングにあてて、それをルーチン化する必要があります。そうしなければ、自分がこなせる仕事量が見えないからです。
自分がこなせる仕事量が見えてくると1文字1円以上の案件を取るようにします。なれてくると1時間で1,000文字以上は書けるようになるので、時給にすれば1,000円程度。外にアルバイトに出ることを考えると、移動時間がかからず、自分のペースで仕事を受注できるので、アルバイトでは得られない充実感を得られます。
得意ジャンルと専門知識を得て一歩抜け出す
ライターを数年続けると得意ジャンルやカバーできる仕事が増えて来ます。得意ジャンルといっても、恋愛、漫画、芸能など、いわゆる個人的によく知っているというのとは違います。
ライターとして幅広く活躍
ライターで高額案件を確保するには、そうした専門知識に加えて、最近ではSEOライティングのスキルを持てば、クラウドソーシングだけではなく、広告代理店、Web制作会社、小規模事業者(中には大企業も)からの受注が可能になります。
こうした仕事を得るには、自分でブログを持つ、ツイッターなどSNSで発信する、営業をかけるなど、さまざまな活動が必要になります。この活動をすることで1案件30,000円以上や時給に換算しても2,500円以上の仕事が大勢を占めることになります。
いわゆる高額案件とは、法人取材、著名人取材、自治体や関連団体などの取材・原稿執筆などです。
例えば、趣味でも釣り、DIY、PCなど、感覚+専門知識が求められることを意味します。あとは、ファイナンス、求人、理化学、美容などで、専門用語・専門知識など、実際に経験している人と仕事の話ができるレベルです。このあたりのライティングができるようになると時給1,000円以上のライターが可能になります。
1円ライターでも月収30万円以上は可能?
1文字円を基準とすると、どれくらい稼げるようになると思いますか? Webライターで完全在宅の人の話によると30万円以上は決して無理ではないとのことです。
1文字1円でスタートしても案件によっては1文字2円、3円の仕事があるからです。そうした仕事をこなすと月収で30万円、ときには40万円を超えるのです。
では、1日にどれくらいの原稿を書けばいいのか?株式会社アワードでアルバイトをしていた女性ライターは、土日に副業ライターをしていたのですが、2日で3万〜4万字をこなすという猛者でした。
そこまでハイスピードで書けなくても1日8時間〜10時間で8000字〜1万字が最初の目標になります。1文字1円の仕事をして1日8000円〜1万程度稼ぐのが目安です。
でも、考えてみてください。これが2円のライティングなら1日1.6万〜2.0万円になります。3円なら2.4万円〜3.0万円です。平均で2.0円の仕事を一か月20日間するとすれば、月で32万円の収入になるのです。
楽しみワークス関係者の収入は?
さて、現実的な話として、副業での在宅ライターの収入はいくらぐらいでしょう。多くの方が気になるところではないでしょうか。様々ケースがネットの情報であがっているので、楽しみワークスを運営する株式会社アワードの在宅ライターの例で紹介しましょう。
●30代女性・・・不定期で音源起こしと原稿作成を依頼。1ヶ月2-3万円程度
●40代女性・・・取材とライティングを依頼。1回2万円程度の案件を年間15回程度
●30代男性・・・ランディングページと1万字の記事作成を依頼。1回6万程度
●30代男性・・・楽しみワークスの記事作成1500字以上を依頼。1本1500円を月3本程度
●30代男性・・・出勤と在宅の混合で週24時間程度の稼働。20万円程度
●20代女性・・・出勤と在宅の混合で週35時間程度の稼働。16万円-18万円程度
ライターの状況にもよるのですが、金額は数千円から10万円超までさまざま。稼げるライターを目指すのか、マイペースでやるのかは、人それぞれといえます。
ライターは独学でもなれる
ライターに文章力はもちろん重要です。ただ、ライティング用の高額な教材や通信講座、スクール、セミナーに通う必要はほとんどありません。というのも、文章作成のノウハウや作法、ルールは本やYoutube、サイトなどから吸収できるからです。
これから副業ライターを在宅で始めようという方は、書店で簡単に手に入る文章読本を購入するか、図書館で借りて読むだけでスタートしても大丈夫です。
また、ライターやコピーライターの文章講座の中には、高額な情報商材やセミナーを販売目的としたものもあるので、その点でも注意する必要があります。
ただし、編集業界のことを全く知らない方は、業界の事情を知る、仕事の取り方を知る、あるいは、同じライターの仲間を見つけるなど、多目的で良心的な文章講座、セミナーに参加することはありです。
ライティングの経験がない人も在宅ライターになれる?
ライターをするならフリーランス形式が一般的
ライターには社員や契約社員、アルバイトとして企業に勤務する方法と、フリーランスとして案件ごとに業務委託で働く方法があります。副業の在宅ライターをする場合は、業務委託形式が中心になります。
ライターの世界は、未経験者に優しい世界
「未経験でも在宅ライターになれるの?」と思う方もいると思います。確かに、ひと昔前ならフリーランスになる人は、どこかで経験を積み、ノウハウを得てから独立するイメージがあります。
でも、今のライターの世界では、いきなり在宅ライターからキャリアをスタートさせる人が少なくないのです。実際、クラウドワークスなど、在宅ワーク求人サイトでは、今現在も「未経験者OK」の案件が多数掲載されています。
クライアントによっては、初心者でもわかりやすく業務を進められるようにマニュアルを用意してくれたり、提出した原稿の改善点をフィードバックしてくれることがあります。
本記事のまとめ
副業や専業のライターとして仕事を探すなら、本文中で挙げたクラウドサービスなどを利用するのがその一歩です。記事作成代行の業務が多く、初心者にもハードルが低いからです。経験がなくても思い切って挑戦してみてはいかがでしょう。
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