はじめに
ドラマのドラゴン桜2を観て、本当に偏差値30〜40の高校生が1〜2年努力をして東大に合格するものなのかな? と素朴に疑問に感じた。確かに受験勉強はテクニック次第といわれていて、それをマスターすればある程度の大学には入学できると聞きます。
でも、テクニック以外に何かあるのではないかと思い、東大生の著書を読書術、ノート術、作文術の3つのジャンルで読んでみました。要するに受験を単純化するとインプット、整理、アウトプットの3つの工程になるからです。
3冊の本を読んで興味深いことがわかりました。それは、自分力を最大限に生かす、または自分にフォーカスすることです。これは受験ばかりでなく、ビジネスや日頃の人とのおつきあいにも生かせる処世術にもなっています。
この感覚を身につければ、勉強や吸収することが楽しくなるでしょうし「イッチョ東大を受験してみようか!」という気持ちにもなれます。
自分の言葉に変換する
学校などの先生に教わっていると、知らず知らずのうちに先生の言葉として覚えようとしてしまいます。人の言葉を丸のみしてしまうのです。実は、これではわかったようでわからなかったり、覚えているつもりでも、覚えていなかったりします。
学びは主体的でなければ、理解と定着がしにくいものです。先生が話したこと、伝えたいことは何か? をしっかり自分で考え、自分の言葉に変換するのです。
例えば、先生が伝えようとしていることを「私ならこう教える、こうした方がわかりやすいのでは?」と考えてみるのです。すると自分の言葉で理解することができます。
自分のペースや感覚をつかむ
受験や学習するときは、目標を具体的にします。例えば、次のテストで80点取る、席次で3番になるなどです。そこから、それをクリアするために必要な学習内容を整理します。どんな勉強をすればいいのかわからないときは、学校や塾の先生、あるいはネットのQAなどに投稿してもいいでしょう。
気をつけたいのは、その設定づくりばかりに気をとられないこと。目標はあくまで具体的なことを突破することで、その過程を目標にしてはいけません。たとえ、勉強内容が十分でなくても、1つの基準をつくることが大切なのです。そして、実際にトライしたあとで、その勉強内容や、方法を振り返りバージョンアップしてゆきます。
「『勉強方法バージョン1.0』はうまくいかなかった。よし、次はここを改善しよう」と次々と改善を加えるのです。記憶方法、ノートのまとめ方、解くためのスピードなど、自分で基準を足したり、引いたりしてゆくうちに自分なりのスタイルが見えてきます。1つの科目を集中的にするのか、分散的にするのがいいのか、いろんなチョイスがみえてくるはずです。
相手のことを考えて臨む
受験とは自分との戦いと言われますが、実はそれだけではありません。入学テストで高得点を取るとは、社会でいうところの相手のニーズに応えるということです。相手が求めているのは何か? その意図はどこにあるのか? ということを理解すれば、問題を深く理解することができます。
本番テスト中にそれをやっていては時間が足りないでしょうから、例えば、日頃の受験勉強中に、この問題の意図は何か?ということを考察するクセをつければ、自然とそうした考えが身につきます。
アウトプットは相手の意図に沿ったもの。ということです。読解力なのか、記憶力なのか、語彙の多さなのか、応用力なのか、問題の意図は何かということを意識することで、実は出題者とのコミュニケーションにもなるのです。それが楽しくなると、実際に大学で学ぶことにトライしてもいいかもしれません。今は、SNSなどを使えば、大学の先生とだって知り合いになることができます。
おわりに
東大生の書かれた本を読むとわかるのですが、内容はまさに社会人が日頃実践しているような内容です。学校という枠にはまってしまい、1つの方法だけにとらわれると、それが得意な人しか成績を伸ばすことができません。自分なりのやり方に変換することが勉強や仕事では大事なことなのです。
そして、いろいろ試してみると、勉強が面白くなり「どうせなら東大を目指してみよう」そんな気になってきます。無敵のボスキャラを倒しにゆく感覚です。
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