はじめに
グローバル化が進む現代ビジネス社会において、英語力は必須のスキルとなっています。英語を武器に国内外で活躍するためには、適切な英語のビジネス用語を理解し、実践で使えるようにしておく必要があります。本記事では、グローバルビジネスで覚えておきたい英語の重要用語を10個ピックアップ。用語の意味を解説し、具体的な会話例も紹介しますので、実践的な英語力の向上につながるでしょう。
1. Deadline(期限)
期限を表す言葉で、それまでに仕事を完了しなければならない最終日付のことを指します。ただし厳格に守らなければならないというニュアンスが込められています。
使用例1:
A「This report needs to be submitted by next Friday.」
B「Got it. I’ll make sure to meet the deadline.」
A「この報告書は来週の金曜日までに提出する必要があります」
B「はい、わかりました。期限に間に合うよう気をつけます」
使用例2:
A「When is the deadline for the marketing proposal?」
B「The deadline is next Monday, so we need to work on it over the weekend.」
A「マーケティング提案書の期限はいつですか?」
B「期限は来週の月曜日なので、週末にかけて作業しなければなりません」
2. Agenda(議題)
会議で話し合う予定の項目や計画を指す言葉です。会議を効率的に進行するために、議題を事前に準備しておくことが重要です。
使用例1:
A「Did you set the agenda for the meeting tomorrow?」
B「Yes, here are the main items on the agenda…」
A「明日の会議の議題は決めましたか?」
B「はい、主な議題はこちらです…」
使用例2:
A「Could you go over the agenda for the annual strategy meeting?」
B「Sure, the first item on the agenda is to review last year’s performance…」
A「年次戦略会議の議題を確認してもらえますか?」
B「かしこまりました。議題の1つ目は昨年の業績のレビューです…」
3. Brand image/Brand awareness (ブランドイメージ/ブランド認知度)
企業の製品やサービスに対してお客様が抱いているイメージのことを表す言葉です。良いブランドイメージは高い売上につながるため、マーケティング戦略においてブランドイメージの向上は重要な課題となります。
使用例1:
A「We need to improve our brand image to appeal to younger customers.」
B「You’re right. Let’s discuss some new marketing campaigns.」
A「若年層の顧客に訴求するには、ブランドイメージを改善する必要があります」
B「そうですね。新しいマーケティングキャンペーンについて話し合いましょう」
使用例2:
A「Our brand awareness is still quite low in the European market.」
B「Then we should invest more in advertising to increase recognition.」
A「当社のブランド認知度は、欧州市場ではまだ低い状況です」
B「では、認知度を高めるために広告宣伝投資を増やすべきですね」
4. Negotiation(交渉)
お互いの条件を折り合わせながら、最終的に合意に至るための話し合いのことを指します。ビジネスの現場では日常的に交渉が行われており、良い条件を引き出すには交渉力が重要となります。
使用例1:
A「We couldn’t reach an agreement in the price negotiation with the supplier.」
B「I see. Let’s put together a new proposal with some compromise.」
A「仕入れ先との価格交渉で合意に至れませんでした」
B「なるほど。それでは、互いに譲歩した新しい案を準備しましょう」
使用例2:
A「The labor union wants to negotiate better benefits for employees.」
B「Well, we need to carefully review their demands during the negotiation.」
A「労働組合は従業員への手厚い待遇を求めて交渉してきます」
B「ではその要求内容を、交渉の場で慎重に精査する必要がありますね」
5. Inventory/Stock (在庫)
企業が販売するために保有している製品や部品の在庫を指す言葉です。過剰在庫はコスト増、在庫不足は機会損失につながるため、適正な在庫管理が重要視されます。
使用例1:
A「Our inventory levels are getting too high. We should consider discounting some products.」
B「Good idea. Clearing out excess inventory will also make room for new stock.」
A「在庫水準が高すぎる状況です。一部の製品を値引きするのも手かもしれません」
B「それは良い考えですね。余剰在庫を処分すれば、新製品の在庫スペースが確保できます」
使用例2:
A「We’re running low on stock for our best-selling item.」
B「Ok, I’ll place an order with the supplier to replenish the inventory immediately.」
A「ベストセラー商品の在庫が足りなくなってきています」
B「わかりました。すぐに仕入れ発注して、在庫を補充しましょう」
6. Launch/Release (立ち上げ/発売)
新しい製品やサービスをお客様向けに初めて提供することを指します。マーケティング戦略の中核となる重要な施策であり、うまく行かなければ大きな損失が出るリスクもあります。
使用例1:
A「When are we planning to launch the new software?」
B「We’re aiming for a global launch in October after the testing is completed.」
A「新しいソフトウェアの立ち上げ予定はいつですか?」
B「テストが完了次第、10月のグローバル発売を目指しています」
使用例2:
A「I heard our biggest competitor is releasing a new product line next year.」
B「You’re right, so the R&D team needs to accelerate their development schedule.」
A「最大のライバル企業が来年に新製品ラインアップを発売すると聞きました」
B「そうですね。それなら研究開発チームは開発スケジュールを前倒しする必要がありますね」
続きを書きます。
7. Supply chain (サプライチェーン)
原材料の調達から製造、最終的な販売に至るまでの一連の流れを指す言葉です。競争力を高めるためには、サプライチェーンを最適化し、無駄のないシームレスな流れを実現することが重要となります。
使用例1:
A「Production is being delayed due to supply chain disruptions.」
B「I see, we should look into securing alternative suppliers then.」
A「サプライチェーンの混乱が原因で、生産に遅れが出ています」
B「なるほど、そうであれば代替の仕入れ先を確保する必要がありますね」
使用例2:
A「We need to streamline our supply chain to reduce costs and lead times.」
B「You’re right, let’s review the logistics process for any potential bottlenecks.」
A「コストとリードタイムを削減するには、サプライチェーンの効率化が必要です」
B「確かにそうですね。物流プロセスを見直して、ボトルネックがないか確認しましょう」
8. Market share (市場シェア)
ある製品やサービスの売上高が、その業界全体の売上高に占める割合のことを指します。企業は競争力を維持・向上させるために、市場シェアの拡大を目指します。
使用例1:
A「Our new marketing campaign helped increase our market share this quarter.」
B「That’s great news! We should analyze which strategies worked best.」
A「今期の新マーケティングキャンペーンで、市場シェアが伸びました」
B「素晴らしい成果ですね。どの戦略が最も効果的だったか分析する必要がありますね」
使用例2:
A「Our main competitor has been rapidly gaining market share over the past year.」
B「I’m concerned about that too. We need to revisit our product roadmap urgently.」
A「ここ1年で主要ライバルの市場シェアが急速に高まっています」
B「確かに問題ですね。私たちも製品ロードマップの見直しを急がなければなりません」
9. Revenue/Sales (収益/売上)
企業が製品やサービスを販売することによって得られる収入のことを指します。企業経営の中核となる最重要指標の一つです。
使用例1:
A「How were our revenue figures for the last fiscal year?」
B「Overall sales revenue increased by 8% compared to the previous year.」
A「前期の収益実績はどうだったでしょうか?」
B「全体の売上収益は前年比8%増加となりました」
使用例2:
A「We need to find new revenue streams to drive further business growth.」
B「You’re right, diversifying our product lineup could generate additional sales revenue.」
A「さらなる事業の成長には、新たな収益源を見つける必要がありますね」
B「そうですね。製品ラインナップの多角化で、追加の売上収益が得られるかもしれません」
10. Outsourcing (アウトソーシング)
企業が自社の業務の一部を外部の専門企業に委託することを指します。コストを抑えたり外部の専門性を活用したりする目的で行われます。
使用例1:
A「We’ve decided to outsource our IT support services to reduce costs.」
B「That makes sense. It will let our team focus on core development too.」
A「ITサポートサービスをアウトソーシングすることに決めました。コスト削減が狙いです」
B「なるほど、それなら本業の開発にも注力できますね」
使用例2:
A「The company is considering outsourcing manufacturing to a facility overseas.」
B「I see, that could help us access skilled labor at lower costs.」
A「製造部門を海外の工場にアウトソーシングする案が浮上しています」
B「そうですね、熟練労働力を低コストで確保できるかもしれません」
まとめ
いかがでしたか?グローバルビジネスで活躍するためには英語力は必須です。今回ご紹介した10個のビジネス用語を確実に理解し、実践で使えるようになれば、大きな武器となるはずです。タイトルにもある通り「覚えておく」ことが重要です。英語に日々触れ、用語の意味とその使われ方に慣れていきましょう。そうすれば、いつの日か自然とビジネス英語が話せるようになるはずです。世界を舞台に活躍するためのスキルを身につけ、大きな夢に挑戦してみませんか。