団塊力とは
「団塊力」とは、団塊の世代が醸し出すパワーのことである。団塊の世代は、戦後のベビーブーマーとして日本の経済を発展させてきた。
団塊の世代が退職し、第二の人生を歩み始めた今「団塊力」が注目されている。「団塊力」とは、団塊の世代が培ってきた社会的な影響力であり、現在は「老人パワー」ともいえる。
特に2025年に日本社会は大きな転換点を迎える。 これまで社会面、経済面、文化面など、さまざまな分野で強い影響を与えてきた「団塊の世代」の約800万人が後期高齢者となるからだ。
まったなしで国民の「5人に1人」が75歳以上になるのだ。これは空前絶後の社会様相であり、社会保障費は今後うなぎ登りになる。
選挙では少数派の若年層世代を圧倒するため、大きな社会転換は今後数十年は望めない。団塊世代の真の意味での黄金期はこれから幕開けを迎えるのだ。
しかし、団塊の世代は、戦後、怒涛のごとく押し寄せてくる米国の文化や共産主義的な考え方を無垢のまま受けてきた世代でもあり、世代の中である種の二面性を持つ。
成功と挫折、富裕と貧困、自由主義と共産主義、さまざまな意味でひとつのようで、ひとつでないのが団塊パワーの真実でもある。
若者には絶望感がひしひしと迫っていると思われるが、実はそうではないことに気づくべきだ。二極化した団塊の世代の隙をつき、キャスティングボードを握ればいいのだ。