小学校の教科に英語が加わり、英語の早期教育が叫ばれる時代。英語に特化した幼稚園や英語を取り入れている保育園も少なからずあるようです。そんな幼稚園や保育園、そして英語教室に通わずとも、お家で英語に触れる機会があればいいと思いませんか。幼児の英語教育に携わって20年以上の経験を持つ筆者が、楽しみながら英語が身につく、幼児向けおすすめ英語教材を3つご紹介します。
インターナショナルスクールの先生が推奨「Time for Music」
私がTime for Musicに出会ったのは15年前。当時働いていたインターナショナルスクールでした。オーストラリア人講師に楽しい歌だと紹介してもらい、試聴することに。そこで聴いたラテン系の陽気なリズムに感動し、それ以来ずっと使い続けています。
Time for Musicのおすすめポイント
このCDの魅力はなんといっても、飛んだり跳ねたり身体を動かせるポップなリズム。全曲作者のオリジナルでかなりアップテンポですが、それと裏腹に歌詞は簡単で、「Color」「Feeling」「5sences」「Fruits」など馴染み深い単語がいっぱいなのも親しみを覚えるところでしょう。歌詞の通りに体を動かすと、まるでリズ体操のよう。作者が歌うのを子どもたちがリピートする感じで、交互に歌っているのが特徴です。
Time for Music実際に使ってみた感想
私が歌いながら体を動かして、まず見本を見せています。幼児から小学校低学年の教え子に聴かせていますが、真似をしてどの子もすぐに歌えるようになりますよ。大人も子どもも、一人でも大勢でも楽しめること間違いなしです。
全10曲。ダンスの詳しい解説は以下のページからどうぞ。子どもたちへの声の掛け方、あったら楽しい道具など、具体的な遊び方も載せています。英語の先生としても手放せない1枚です。
カラフルな絵本で「耳」「目」「指」を連動して英語に慣れる
SCHOLASTIC社絵本 【Sight Word Readers】
アメリカの小学校で使われている絵本
SCHOLASTIC社はアメリカで児童書や教材を販売している大手の出版社です。実際にアメリカの小学校で教材として使われている絵本は、大人の手のひらサイズで8ページの仕様。日本とは趣の異なる色や絵が楽しくて、見ているだけで思わず顔がほころびます。Sight Wordというのは、目で見てすぐに読める単語のこと。文章は短めで繰り返しが多く、CDを聴いているうちに自然と英文に慣れてきます。
この絵本の効果的な使い方
ここで意識してほしいのは、CDを聴く時は必ず絵本を手元に置いておくこと。CDを聴きながら、目で文章を追いかけ、指で文字をなぞるという動作を続けていると、自然に音と単語が一致するようになるからです。何度もやっているうちに一連の動作が習慣化して、難易度が上がっても読むのが苦になりません。吸収するのが早い幼児期にはじめるのがおすすめ。あっという間に英単語を覚えられます。ぜひお試しください。
リズミカルな英単語や英文を真似して「耳」を鍛える
mpi CD付教材【アルファベットチャンツ】
チャンツってなに?
チャンツとは、英単語や英文を一定のリズムに乗せて発音すること。日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、英語圏では幼児の英語学習によく使われています。リズミカルに繰り返し言うことで、英会話のリズムを体得。発音やイントネーションを鍛える効果があるといわれます。
英語のリズムを体得するにはチャンツが一番
耳なじみの良いチャンツは、英語の体得に効果的です。そのチャンツを体感する第一歩としてご紹介したいのが、アルファベットチャンツです。初めて英語を学ぶ幼児に適した教材で、英語が持つ独特のリズムに心が惹きつけられることでしょう。絵や写真がふんだんに使われているので、飽きずに練習できます。私の教え子もチャンツが大好き。気がつけば私も口ずさんでいます。
単語や英会話、フォニックスなど種類が豊富
このシリーズは、英単語や英会話、フォニックスといった種類も豊富です。アルファベットを覚えたら、どんどんレベルアップしていきましょう。あっという間にボキャブラリーが増え、英会話力もアップ。身近な単語や日常のあいさつなど、知らず知らずのうちに身につきます。
まとめ
この記事に出てきたのは、数ある幼児向け英語教材の中から選りすぐった3つ。主に「耳」を鍛えるおすすめ教材をご紹介しました。コロナでお家時間が増えた今、お子さんだけでなくお家の方もご一緒に英語にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。