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疲れるだけの休みは嫌-失敗休日にしないためのメソッド-

休日のマネジメント
休日を有意義にすごすためにはマネジメント手法を取り入れること

本記事は、休み方がわからない人におすすめの考え方と対処法として、休日をダラダラ過ごさず、有意義にする方法として計画とマネジメント方法を紹介します。

休日が楽しく過ごせると思えない、あるいは出かけても疲れるだけと思っている人におすすめの記事をです。

ひょっとすると、あなたは、仕事の計画遂行と休日の計画遂行を同じように考えていることはないでしょうか。計画といっても休日は、仕事とは違うマネジメントにした方が、より充実し、思い出深いものになります。

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疲れるだけの休みとは

疲れるだけの休みとは、休暇を取っても心身ともにリフレッシュできず、かえって疲労が蓄積してしまう状態のこと。

長期間の過重労働やストレスの蓄積により、心身ともに疲弊した状態になると、たとえ休暇を取っても、本来の休養効果が得られません。

休暇中は別の思い悩みや心労に悩まされたり、睡眠の質が悪くなったりするなど、かえって疲れが増す傾向にあります。

このような疲れ休みの原因としては、仕事と私生活のメリハリがなく、休みの間も精神的に仕事から離れられないことが挙げられます。

疲れ休みからの脱却には、まず仕事と生活の切り分けを意識することが重要です。仕事のことは休み期間中は意識から排除するよう心がける必要があります。

休暇中は心身ともにリフレッシュできる活動に取り組み、新しい気分転換を図ることで、本当の休養がとれるようになります。旅行や運動、趣味活動など自分なりの休み方を見つけ、仕事に対するモチベーションの再充電を図りましょう。

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疲れない休み方を会社員は大事にし過ぎる?

いえでのんびり
休日出かけけるのに覚悟がいるのはちょっと変かもしれません。

私たち日本人は、いつから出かけなくなったのでしょう。株式会社ジェイアール東海エージェンシーが2016年に行った『ビジネスパーソンの「休日の過ごし方」に関する調査』によると、20代から60代まですべての年代で半数以上の人が、最も多い休日の過ごし方に「のんびりと家や近所で過ごす」を選びました。

実際、「次の休みはテーマパークにでも行こうかな」と考えながら、いざ週末になると、なんとなく家で過ごしてしまうという人も多いのではないでしょうか。

外出する楽しさよりも、疲れを残したまま月曜日を迎えることのほうが嫌だからです。また、インターネット上には、「休み方がわからない」という悩みもよく見られますが、これも「“疲れない休み方”がわからない」ということではないでしょうか。

テーマパークで疲れるだけはイヤ

筆者もつい最近、貴重な休日を使い、1泊2日であるテーマパークに出かけました。一緒に行った妻と共に、人生初のテーマパークです。アトラクションのすべてを体験できるように入念に計画を立てていたので、初日から心ゆくまで夢の国を満喫しました。

しかし、ホテルに帰ってからは、妻も私も会話できるほどの気力もなく……。その夜は夢も見ないほど熟睡。翌日も、アトラクションを楽しむより、ズキズキ痛む足を気にする時間のほうが多かったと思います。疲労困憊から回復するまで2、3日はかかり、もちろん仕事にも影響を及ぼしました。

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大切なのは「休み方のマネジメント」

予定つめすぎも問題
たまの休みはせっかくだからと詰めすぎはよくないかも

いくら楽しい時間を過ごせたとしても、疲れが仕事に影響を及ぼすようなら、休み方として失敗です。私の体力の少なさにも問題があるのでしょうが、(実際、園内で見かける若い子たちは、閉園時間が近づいても元気に遊んでいました)、テーマパークは若くて疲れ知らずで体力自慢の人しか遊べないところなのでしょうか? 

私はそう思いません。では、失敗した理由は何でしょう。それは、「すべてのアトラクションを回ろうとした」ことです。自分の体力を考慮せず、37個全部を体験しようと計画を立てたところに問題があったのです。

むしろ半日だけ遊んだほうが、体力も消耗せず、よかったのではないかと思います。このことから、私は「よい休み方に大切なのは計画ではなく、マネジメントではないか」と考えました。それでは、次の章で、マネジメントと計画の違いについて詳しく見ていきましょう。

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休みは計画だけではダメ、マネジメントが大事

休みは計画だけではダメ
入念に計画をたてることが果たしていいのか?

マネジメントって何?

マネジメントは「経営」や「管理」から、「経営の方法」、「経営学」、「操縦」まで、非常に広い意味を持っています。

「もしドラ」でお馴染みの経営学者ピーター・ドラッカーはこの言葉を「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」と定義しました。日本でマネージャーというと、計画を立てたりスケジュールの管理で組織をまとめるリーダー役とされることが多くあります。

そのため、計画を立てることがマネジメントだと思われがちです。しかし、計画が、「目的達成のために最適な管理を考えること」なのに対して、マネジメントは「目的達成のための最善の管理を考えること」だと私は考えます。

最適な方法はひとつしかありませんが、最善の方法は人によって違います。つまり、人に合わせた管理をすることがマネジメントなのです。

マネジメントと計画の違いによる失敗事例

マネジメントより計画を優先してしまい失敗するケースはビジネスの世界でも珍しくありません。例えば、国内大手の電機メーカーS社は、外国にある自社工場を売却した際、現地の従業員からストライキを起こされました。

雇用は売却先の企業が引き継ぐ条件だったので、まさかストライキをされるとはS社も考えず、十分なフォローをしなかったことが原因と考えられます。

結果的にS社は、約4,000人いた現地従業員に1人あたり最大約1万6,000円の補償金を支払うことになりました。これも外国の文化やビジネスの習慣に配慮したマネジメントを行わず、日本式で計画を進めたことによる失敗といえるでしょう。

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休み方のマネジメントは、取捨選択で考える

「その人」「その組織」「その職場」に合わせて考えるのがマネジメントですから、「これが正解の方法」というものはありません。ただ、休み方のマネジメントに関しては、取捨選択がポイントになるのは間違いないでしょう。

1カ月、2カ月に及ぶ長期休暇ならともかく、週末という限られた時間、そして限られた体力の中で、いかに休日を充実させるのか。やりたいことをすべて楽しもうとせず、「これだけはしたい!」ということを分析し、取捨選択するのが大切です。

自分に合わせた休日へとマネジメントしようということですね。では、どのように分析と取捨選択を行えばよいのでしょうか。さあ、いよいよこの記事の本題です。次の章で、その方法を紹介します。

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アトラクションを分析し、休日をマネジメント

アトラクションを分析
遊び方にも工夫が大事

5Fでアトラクション分析

休日のマネジメントに役立つのが、5F(ファイブ・フォース)という分析手法です。仕事でマーケティングや新規事業の立ち上げに携わっている方にはお馴染みの手法かもしれません。

5Fとは、「同業他社」「代替製品」「仕入先」「新規参入者」「買い手(顧客)」の5つの脅威から「業界のおいしさ」を分析する手法で、事業の参入や継続・撤退の判断を行う際に用いられます。5Fの詳しい説明は省きますが、要するに、「アトラクションのおいしさ」を分析して、取捨選択をしやすくしようというわけです。

休み方のマネジメント向けに5Fをカスタマイズ

それでは具体的に5Fの行い方を説明していきましょう。5Fはビジネスで用いる分析手法なので、休み方のマネジメント向けにカスタマイズします。まずは「5つの脅威」をどのように設定すべきかを見ていきます。

●脅威その1 待ち時間

テーマパークは、列に並んでいるあいだも楽しめる工夫がされているケースがあります。しかし、立ちながら待っていると疲労がたまります。時間だってもったいないです。待ち時間の長さは、立派な脅威となるでしょう。なお、待ち時間が長いのは、他にも多くの人が集まっているから。つまり、本来の5Fでいう「同業他社の脅威」に該当します。

●脅威その2 類似するアトラクション

テーマパークのアトラクションはそれぞれに魅力がありますが、例えば「ジェットコースター」はスリル系のライドです。テーマパークによっては、複数のジェットコースターを用意しています。全てを楽しもうと思わずに、似ているアトラクションは選択する勇気も、楽しい休日にするためには必要ではないでしょうか。代わりのアトラクションの有無を分析することになるので、本来の5Fでいう「代替製品の脅威」にあたります。

●脅威その3 アクセス性

いわゆる立地のことです。例えばテーマによってゾーニングされている場合、隣接ゾーンを中心に回り、離れているゾーンは次回にとっておくほうが、効率的に遊べます。なお、アクセス性はビジネスでいうところの流通、つまり仕入に含まれるものとして、本来の5Fでは「仕入先」と考えます。

●脅威その4 希少性

期間限定のイベントやラッピングがされている。リニューアルまたは営業終了が予定されている。などといった希少性も、十分に検討すべき要素でしょう。希少性が高いと待ち時間(同業他社)の脅威も増すため、分析上は「うまみ」はないと判定されがちですが、そのぶん参入する価値もあるともいえ、非常に難しい判断を迫られます。同業他社の脅威との関連性が深いことから、本来の5Fでいう「新規参入者の脅威」に該当します。

●脅威その5 自分や同行者のこだわり

残るひとつは、本来の5Fでいう「買い手の脅威」ですが、ここでは買い手を「自分や同行者」と考えます。項目は、こだわりであれば自由に設定してOKです。インスタ映えする写真を撮りたい! 今まで乗ったことがあるか、ないか。というように、同行者の意見も聞きながら、「テーマパークで何をしたいのか」という部分を突き詰めて考えましょう。

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休日を楽しむ人は仕事も楽しめる

計画に追われず、自分らしく生きていこう

立てた計画は守らなければならないと人は考えます。途中で放り出すと、自分がダメな奴に感じられるからです。もちろん、周囲に迷惑をかけてしまう場合は計画を守るべきでしょう。しかし、休日というプライベートなら、もっと自分に合わせた考え方をしてもよいのではないでしょうか。

また、ガチガチに立てた計画を遂行できたとしても、そこで生まれるのは「計画を守れたこと」に対する充足感で、「充実した休日を過ごせた」ではありません。何かに追われながら生きるのと、自分らしく日々を満喫するのとでは、どちらが良い人生なのか。その答えは明白です。

休み方マネジメントは働き方の改善にも役立つ

働き方を効率化させる方法にタスク管理があります。始業前に、その日に行う仕事をメモや付箋に書き出している人も多いでしょう。もし、「タスク管理がうまくいかない」という人は、「目的達成のための最善の管理を考える」というマネジメントを採り入れてみましょう。

例えばモチベーションが低い日は、普段なら退勤前にまとめて片付ける単純作業を始業後に行い調子を上げる、といった工夫をします。仕事の難易度や納期だけでなく、自分のその日の体調やモチベーションなども考慮してタスクを管理する。そうすれば、仕事の能率も上がります。

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おわりに

せっかくの休日だから、せっかくの旅行だからと窮屈な計画を立てて、それを消化することが目的になることは多々あります。家に帰ってきて「やっぱり家がいい」そんな風に思うならば、マネジメントに問題があるのかもしれません。

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