習慣化で大人の成長がかわる
この記事では、日々の習慣化で自然と仕事のスキルアップをする方法を紹介しています。スキルアップとは言い換えれば大人の成長です。そのためにできることを続けましょう!
継続は力なりという言葉の通り、仕事のスキルを高めるには日々の積み重ねが不可欠です。しかし、苦痛に感じることを毎日続けるのは困難です。明確な目標がない場合は特に難しいでしょう。
「目標はないけど成長したい」。そんな方におすすめなのが、今回のテーマである習慣化によるスキルアップです。
仕事のスキルアップは自分の習慣を見直すことから始める
習慣とは無意識にできること
習慣とは無意識レベルで行う行動や考え方のことです。野球選手が練習で何度も素振りをするのも、ピッチャーが投げたボールに反射的に対応できるよう、体にスイングを染み込ませるためです。
仕事でスキルアップの習慣が体に織り込ませることができれば、意識しなくても自分を高められるようになります。
仕事は苦行を乗り越えることではない
体に習慣が根づくまでにかかる日数には、「21日」と「66日」の2つの説があります。21日説はアメリカの形成外科医・臨床心理学者のマクスウェル・マルツの研究に基づくといわれ、66日説はユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの調査が基になっているとされます。ただ、どちらも科学的な根拠は薄く、21日間または66日間を我慢しても習慣になるとは限りません。
そもそも、我慢してまで続けることが本当に習慣になるのでしょうか。
楽しいことや簡単なことのほうが、ずっと続けやすいですよね。習慣化するということは感情が麻痺するまで我慢を重ねることではなく、自分にとって楽しい方法、楽な方法を探すことだと思います。
東京から大阪へ向かうには飛行機や新幹線、自動車にフェリーなど、いろんな交通手段があります。でも目的地は同じです。到着さえすればいいのです。習慣化も同じで、途中で挫折してもそれは選んだ手段が自分に合っていなかっただけ。旅行時の移動手段を選ぶような楽な気持ちで、習慣化を楽しみましょう。
習慣で仕事のスキルアップを図る
新しい習慣を身につけたり、悪習慣を変えることで仕事のスキルアップを感じられます。自己成長というのは楽しいものですし、自己肯定感も高まるでしょう。そうなれば自信がつき、仕事やプライベートでアクティブになれます。何事にも意欲的になれば、人生も楽しくなります。
□ 習慣とは行動を無意識レベルにまで落とし込むこと
□ 習慣化は苦行を乗り越えるのではなく、自分に最適な方法を探すこと
□ 習慣が変われば自己肯定感が高まり、人生が明るくなる
習慣でアップできる仕事のスキルとは
コミュニケーション(伝える、聞く)スキル
コミュニケーション能力は仕事やプライベートで必須のスキルです。
社交性は生まれ持った才能だと考えられがちです。確かに、誰とでも仲良くなるというのはハードルが高いですね。しかし、コミュニケーションを「自分の思ったことを言う」、「相手の話を聞く」と考えれば、すごく簡単に感じませんか。
例えばテレビのニュースも、ネットで読んだ記事でも構いません。そこで話された(書かれた)内容について自分なりの意見を考え、それを誰かに話す(ブログやSNSに投稿する)。そんな習慣をつくるだけでもコミュニケーション能力は高まります。
ロジカルシンキングスキル
ロジカルシンキングもあらゆる場面で役立つスキルです。論理的な根拠に基づいて自分なりの意見を構築することで、自分の考えをわかりやすく、説得力を持たせた形で相手に伝えられます。
ロジカルシンキングのスキルを高めるために効果的な習慣は、自分の好きなものについて分析することです。「これが好き」というものが明確でも、なぜ好きなのかを論理的に説明できる人は案外いません。気に入ったものがあれば「自分はどこに惹かれたんだろう」と考えるクセをつければ、ロジカルシンキングのスキルも向上するでしょう。
プレゼンテーションスキル
プレゼンテーションの スキルとは、人前で話す力ではありません。自分が思った通りに相手の行動をうながす力のことです。例えば、妻が「この前食器を洗ってもらって本当に助かった」と褒めて、夫に家事を手伝うように仕向けるのも、プレゼンテーションのひとつです。
プレゼンテーションスキルは、ロジカルシンキングスキルの応用ともいえます。相手の行動をうながすには、相手を論理的に納得させる必要があるからです。ですから、自分の好きなものを論理的に分析したら、積極的に家族や友人におすすめしてみましょう。相手に興味を持ってもらえたら、プレゼン成功です!
自分の好きなものをなかなか理解してもらえないというときは、YouTubeを参考にしましょう。特におすすめなのは業界系や歴史系のYouTuberです。ゲーム実況や「やってみた」系のYouTuberと違い、彼らは「自分たちの好きなものに興味を持ってもらう」ことを前提に動画を制作しています。話の強弱やスピード、目線など、参考にできるポイントはたくさんあります。
□ コミュニケーションスキルは「聞くこと」「話すこと」で鍛えられる
□ ロジカルシンキングはまず自分の「好き」を分析することから始めよう
□ プレゼンテーションは、自分の好きなものを相手に勧めることで磨かれる
本読み放題と聞く本のサービス
注目したいKindle UnlimitedとAudible
経済系の雑誌や新聞、ビジネス書を読む習慣の大切さは、もはや説明不要でしょう。書籍を探す際はamazonの利用がおすすめです。関連書籍が出てくるので隠れた名著に出会える確率も高まります。書評(レビュー)を見ることができるのもポイントです。気になる本があればそのまま購入しても良いですし、いったんカートに入れておいて、後から購入するのもいいですね。Kindle Unlimitedなら月額決まった料金で読み放題というサービスを受けることができます。Kindle Unlimitedは無料で試せます。
スマホでも、本でも目が疲れるという方は、オーディオブックという手があります。これは本を聞くというサービスです。近視も遠視も関係なく、本を楽しめます。音読なので、頭にも入りやすい新しい読書のスタイルといえるでしょう。amazonのオーディブックは無料で試せます。
ランチの10〜20分で世界の最先端を知ろう
本を読む時間がないという方は、動画を活用しましょう。YouTubeでも経済やビジネス関連の情報を発信するチャンネルがあります。また、世界各国からプレゼンテーターが集まる知のカンファレンス「TED」もおすすめです。最先端の技術を紹介するものから、身の回りにある気づきをうながすものまで、さまざま情報に触れることができます。プレゼンは英語なので、語学の練習にも適しているでしょう。もちろん、日本語字幕もあります。長くても20分程度で終わる動画ばかりなので、ランチを食べながら観るのもいいでしょう。
□ 書籍を探す際はamazonのおすすめ機能が便利
□ 読書の時間が確保できなければ、動画で代用もOK
資格取得、能力取得を目的とした時間をとる
仕事で資格が必要な場合は全力で取り組むべきですが、個人的なスキルアップを目指す場合は楽しさ重視でやりましょう。運動やダイエットと同じく、無理せず継続することが大事です。
おすすめは、週に1、2回、「スキルアップデイ」を設けて勉強する方法です。毎日行うよりも進行は遅くなりますが、毎回新鮮な気持ちで取り組むことができます。
そのスキルアップデイは休日より平日がいいでしょう。休日だと不意の予定が入ったりして調整が難しいからです。平日の仕事終わり、帰宅途中のカフェで1〜2時間勉強して、夕飯はちょっと贅沢なお店で食べて帰る。こういうスタイリッシュな勉強習慣なら続けられそうですよね。
□ 週1、2日「スキルアップデイ」を設けて勉強する
□ スキルアップデイは予定が入りやすい週末より平日に
仕事以外の人脈を広げる
交流会やセミナーに参加したり、趣味のサークルに入るのもよいでしょう。社会人になると職場や取引先など、交友関係が仕事つながりになりがちです。まったくの異業種の人からでも仕事に対する考え方など、さまざまな学びを得られます。そこで得た関係が、のちに仕事で活かせる可能性も少なくありません。人との出会いはある意味で運なので、だからこそ得難い財産になります。
趣味のサークルに参加する際は、「仕事に活かそう」と前のめりにならないほうが無難です。私もとあるサークルに所属していますが、仕事の話ばかりする人はメンバーから「あの人は何のために参加しているんだろう」と敬遠されています。純粋に趣味を楽しむという姿勢で入ったほうが、いい交友関係を築けます。
□ 社会人になると人と出会う範囲が限られがちになる
□ 異業種の人から学ぶことも多い
□ 人との出会いは運もあるからこそ、得難い財産になる
本記事のまとめ
習慣化で仕事のスキルアップを図る方法を紹介しましたが、いかがでしたか。人の成長に限界はありません。それはつまり、死ぬまで成長できる喜びを味わえるということです。習慣化による無理のないスキルアップで、人生を楽しみましょう。日々の行動の中で以下のことを少し意識して、少しずつ習慣を変えることから始めるのが、結果として残ります。
いくつも目標を立ててそれに縛られるのではなく、できることから始めることで、それが歯磨きのような習慣として身につきます。最初のうちは、意識することが多くなるでしょうけれども、自然と振る舞えるようになります。継続することが大切です。
□ 相手の話を聞き、自分の意見を素直に言う
□ なぜそうなのか? と自分なりに考えるクセをつける
□ 何かひとつ、能力の向上が見える趣味や勉強をする
□ 出会いが大切だと意識して、行動する