パソコン1台あればすぐに始められるという初期投資の少なさと、空き時間に自分のペースで進めやすいというライフ・ワーク・バランスの取りやすさから、子育て中のママさんやサラリーマンの副業としてもWebライターは人気を集めています。
Webライターは、文章執筆という感性を問われる職業なので、将来的に自分の本を出版するなど、社会に情報を発信することによって、自分らしさを発揮することもできます。そう、やる気さえあれば、本当に稼ぐことができるのです。
本記事は、Webライターのメリットやデメリット、始めるに当たって準備することから報酬、仕事の取り方などの要点をまとめました。稼ぐまでのステップを描いて取り組んでみましょう!
Webライターの仕事は幅が広がっている
副業やパラレルワークとして人気のWebライター。文書を書くことが苦にならず、パソコンと文章作成ソフトなどの環境があれば、すぐにでも始められそうなイメージです。そもそもwebライターとはどんな仕事なのでしょうか。
Webライターとは、Webサイトに掲載する文章をつくるライターです。雑誌やパンフレットなど紙媒体に用の文章を書く「ライター」と区別するためにWebライターと呼ばれます。
ただ近年、両者の区別はなくなりつつあります。情報発信の主な場が紙媒体からインターネットへと移行したことに合わせて、Webメディアで活躍するライターが増えているからです。
かつては安い仕事の代名詞ともされていたWebライター。しかし、現在は高単価の案件も増えて、活躍の場も広がっています。また、SEO対策記事など専門技術を身につけるとさらなる収入アップにつながります。
隙間時間を有効活用してお小遣いを稼ぎたい人からガッツリ稼ぎたい人まで、さまざまな仕事があるのも、Webライターが人気の理由です。
Webライターにとって重要なのがセールスライティングのテクニックを身につけることです。「セールスライティングで買う気にさせる27の技」で詳しく書いていますのでぜひお読みください。
Webライターのメリットとは
Webライターのメリットをこの章では紹介します。
時間や場所など、自分の裁量で仕事ができる
Webイターの一番の魅力は、場所にとらわれずに仕事ができるところ。パソコンさえあれば、カフェや公園、あるいは旅行先や海外でも、そこがあなたの仕事場になります。自分の行動を軸に仕事の予定を組めるので、プライベートとのバランスも簡単に取ることができます。
成果が収入に直結する
Webライティングの仕事は1本いくら、1文字いくらで単価設定されていることがほとんどです。つまり、同じ時間働いても、生産力が高いほど多くの収入が得られます。時給方式のアルバイトと比べて、自分の能力や成果が収入に反映されるといえるでしょう。
自分の世界を広げられる
医療やITなど専門性の高いものから、美容やペットなど趣味の延長のようなものまで、Webライティングにはいろいろなジャンルの仕事があります。仕事を通して新しいジャンルに出会うこともあれば、興味のある分野をさらに深掘りすることもあるでしょう。また、記事の閲覧数を増やすことを念頭に置いて作成されるWebライティングが、SEOやマーケティングの勉強になります。本業で活かせるスキルや知識が身に付きます。
Webライターのデメリットとは
Webライターになったときのデメリットには、どんなものがあるのでしょうか。本章でデメリットを紹介します。
Webライターの仕事には納期がある
ライティングした原稿は編集者や校閲者による校正の後、Webデザイナーによって構成されたページにアップされます。原稿の遅れは、その後の工程に大きな影響を及ぼすので納期は遵守しなければいけません。そのためにも、提出までの期限に余裕を持つようにしましょう。
本業に身が入らなくなる(副業の場合)
Webライターとしての実績がない時期は、単価の安い案件からスタートすることになります。ただし、収入で目標を立てて、たくさんの案件を引き受けるのは禁物です。Webライター業に忙殺されて、本業に支障が出てしまうかもしれません。Webライターとしての駆け出しの時期は、金額ではなく作業時間や本数で目標を立てるようにしましょう。
売れっ子になると忙しい
Webライターとしての価値が高まると、さまざまなクライアントから依頼が来るようになるでしょう。Webライティングの納期は、早いもので即日、長くても約2週間と短いものがほとんどです。(場合によっては1ヶ月単位の仕事もある)。売れっ子のwebライターには、スケジュール管理能力も求められます。
Webライターの事前準備
この章ではWebライターを始めるにあたって準備することをまとめています。
クラウドワークスのWebライター3級を受けてみよう
自分の文章力を試す意味で、まずはクラウドサービスのクラウドワークス のWEBライター検定3級を受けてみましょう。合格すれば、まずはWebライターとしてスタートする自信にもなります。設問の多くは文章作成に関することなのでライティングに自信のある方はぜひチャレンジしてください。 クラウドソーシング「ランサーズ」 でもライティング基礎というテストがあります。どちらも30分程度でできます。
ネット環境とパソコンを準備
Webライターを始めるのに特に資格はいりません。最低限、必要なものはネット環境とパソコンです。スマホの文字打ちに自信があるなら、パソコンがなくてもスマホだけでもWebライターは始められます。
ただ、情報の検索や整理をするのにスマホ画面だとストレスを感じることがあるのでノートパソコンは用意しておきたいところです。
ノートパソコンもクロームブックなら価格もお求めやすくなっています。2万円台からある商品が紹介されているはAMAZONのChromebookコーナーです。
ライティングの基礎を学ぶ
Webの記事制作には、一般記事、SEO記事、セールス記事など、目的ごとに書き方があります。それは、基本的な文章作法をベースとして、あとは構成や要素の違いといえます。基本的は書き方は数冊の本を読めばわかります。
私が読んで網羅的にわかると感じたのは次の本です。Webライティングの基礎知識から文章の書き方まで基本的なことがわかります。
文章を書くのは好きだけど、人からうまい!とさらなる評価を受けたいなら次の本もおすすめです。人に読んでもらう文章を書く際の注意点がテクニックとして書かれているので、将来、ライターセミナーの講師になったときなどに使えます。
最後におすすめするのが「これからのSEO Webライティング本格講座」です。こちらは検索エンジン対策やキーワード、共起語などの解説が細かくされており、SEO対策記事を書くうえで必要な要素がほぼ網羅されているといえます。
Webライティングで少し経験を積んでから読むとより理解が深まります。私も購入当初は流し読み程度で知識を得たと思っていましたが、しばらくぶりに読み直すとよく書かれていると納得しました。
他には、事前準備としておすすめは、Kindle unlimitedへの登録です。30日間は無料なので、その間、ライティングに関するさまざまな本を読むことができます。
Kindle unlimitedは、ライティングのネタ探しにも使えます。ネットの情報を手掛かりにするだけだとうまく原稿が書けないと感じることがあります。
その点、編集された本は、ネットの情報より専門的な視点で書かれているものが多く、資料にすると記事の構成に幅が広がり、要点も整理されているので広く深く理解できます。
私の場合は、無料登録期間だけ利用するつもりが今も継続しています。本を読む量が断然増えたので書くネタも増えて、仕事の増加にも繋がっているから不思議です。
ライティングの個性化のために自分の得意分野や強みを整理する
紹介した本を一通り読んで「よくわからない」「難しそう」と感じても大丈夫です。文章を書いているうちに「あ!これは、あの本に書いていたことだな」とわかってくるようになります。
さて、Webライターとして必要なことは、文章力と同じくらいに、どんな記事が書けるかということ。そのためには、まず自分が知っていることや興味を持っていることを整理してみましょう。「特に人に自慢できる特技はないけど、どうしよう?」なんて人もよくよく考えてみてください。
自分ではできて当たり前でも、人からするとそれが貴重な記事のネタになる場合がありますし、記事にできるのはなにも成功体験ばかりとは限らないからです。転職経験が3回あるならそれに関して転職記事が書けますし、資格にチャレンジした経験があるならそれも書くネタになります。
これまでに経験したことは、Webライターにとって強みになるのです。
もちろん、ファッションやグルメ、映画、芸能、漫画、本など、好きなことなら書きやすいでしょうから、経験、得意分野、強みから、どんなことが書けるかリストをつくります。今まで気づかなかった自分自身のことがわかるでしょう。
ポートフォリオを作成しよう
ポートフォリトは自分の手がけた仕事をまとめたものです。表紙や経歴、得意分野、そして文体見本などをまとめます。楽しみワークスでは多くのライターさんにライティングを依頼していますが、できる人ほどポートフォリのまとめかたも丁寧です。ワードやpdfなど、形式を統一してまとめるのがコツです。やり手のライターさんなどは、プロのカメラマンに自分の写真をかっこよく撮ってもらい、それをうまく使ったりします。
仕事をこれから始める人はエッセイなどでも構いませんし、一文字1円の仕事を丁寧に仕上げ文章を作品として掲載するのもよいでしょう。筆者は駆け出しの頃に自作の掌小説をいれたところ、その話が縁で仕事が広がったことがあります。
ポートフォリに関しては下の記事が参考になります。印刷までして作成した逸話が秀逸です。
普段のスケジュールを見直す
副業でWebライターを目指す場合に重要なのが時間管理です。副業なので稼働時間が限られてきます。無理なスケジュールは本業に支障をきたすことになりますから短期間で収入を増やすことは考えずに、マイペースでできるように時間の管理を行うのが賢明です。
原稿は仕上げて出せば終わりというのではなく、修正や加筆依頼も少なくありません。そうした不測の事態も考慮して少し余裕をもったスケジュールを考えておきましょう。
知り合いの副業ライターさんは、1ヶ月に3万円と金額を決めており、それ以上はしないようにしているそうです。また、火曜日、水曜日の9-15時までと時間を決めている副業ライターさんもいます。
SNSやブログでPRする
WebライターにSNSやブログをおすすめするのは、宣伝効果があるからです。私の知り合いライターもSNSやブログを入り口に仕事を得ている人が少なくありません。
副業の場合、名前や顔出しができない人がいるかもしれません。そんな場合は、ペンネームでもOKです。
また記事を納品するサイトによっては、ライターの名前(ペンネームなども)を明示しなければならない場合もあります。そんなときにプロフィール代わりになるのがSNSやブログなのです。ブログではnoteがおすすめです。多くのライターが使用しており、検索されやすいためです。
SNSやブログでの注意点は、実績をそのまま出せないサイトがあること。実績として出すなら、業界や業種での経験、固有名詞を避けるか、発注者に確認をとって許可を得た範囲で行った方が無難です。その際に重要なのがプロフィールですが、以下の記事が参考になります。
名刺を作成する
Webライターとして仕事を続けるなら、名刺を作成しておきましょう。仕事を得る場所は、クラウドソーシングなどリモートばかりではありません。やはり編集プロダクションや広告代理店など、拠点を持つ取引先も出てきます。そうした打ち合わせなどでは名刺のやりとりが行われます。また、何気ない集まりなどから仕事が発生することもあるので、名刺は必須といえます。
ライティングセミナーへの参加には注意が必要
Webライターやライターは、近年、需要が増えていることから、様々なセミナーが開催されています。多くは、編集プロダクションが主催していたり、現役ライターが手弁当で行なっているものです。
しかし、なかには悪質なセミナーもあります。安価なライターを下請けに使うためや、自著の本のセールス、物品の販売、本の出版などによる手数料稼ぎを目的にしたセミナーもあります。
仕事を得たい気持ちにつけ込むような安価、無料同然の仕事を斡旋するようなセミナーは論外です。やはり、20年以上のベテランライターに加えて、10年、5年など、バラエティに富んだ講師陣が、きちんと説明してくれるセミナーを選びましょう。
まず、下記の原稿を読めば、Webライターが知っておくべき文章の構成とタイトル(キャッチコピー)についても理解が進むのでおすすめです。
Webライティングの仕事の探し方
Webライターの仕事探しといえばクラウドソーシングだけだと思われているかもしれませんが、それ以外にもさまざまな方法があります。本章では仕事の探し方について解説しています。
クラウドソーシングでライティングの仕事を探す
クラウドソーシングは、クライアントとWebライターを結びつけてくれるサービスです。仕事をしてくれる人を探している求人者と、仕事を探している求職者をマッチングしてくれます。紹介されている案件は、ニッチなものから専門的なものまでさまざま。書類選考や面接がなく、作業の場所や時間帯も自由な場合がほとんどなので気軽に利用できます。Webライター初心者にも最適です。
代表的なクラウドソーシングサービスには、クラウドワークス
、
クラウドソーシング「ランサーズ」
などがあり、基本的に無料で登録できます。手数料業界最安値をうたうBizseek
も登録しておきましょう。最近注目されているクラウドテック
やも必須です。
まずは、初心者歓迎の案件からトライして、実績を積んでいきましょう。実績が2-3できたらなTVCMなどでもおなじみのスキルのマーケットココナラ へ出店してみましょう。
メディアが募集するWebライターに応募する
Webメディアの中には、ライターを募集しているところもあります。自分の興味や関心に合った分野のメディアなら執筆がしやすくなるので、Webメディアを探す際は、「ライター募集」のキーワードで検索だけじゃなく、興味のあるキーワードを入れて検索してみてください。例えばライター募集のキーワード検索では、次のような業務委託のライター募集が見つかりました。
応募では、スキルや実績が求められる場合があるので、クラウドソーシングで、ある程度の経験や実績をつくっておくことをおすすめします。
求人広告を見て売り込む
求人広告や就活サイトでもWebライターの募集が出ています。書類選考や面接のほか、企業によっては、作成した文章や記事、ポートフォリオなどを提出する場合があります。今後、企業のメディア事業への注力や、テレワークやリモートワークの推進とともに、Webライターの求人は増えていく可能性があります。
そのままWebライターとして応募する手もありますが、協力ライターとして売り込むのもひとつの方法です。求人広告を出している会社はライターのニーズがあるからです。ただし、売り込み時には自分の仕事をまとめたポートフォリオが必要になります。
ライターの実績の作り方
初心者のうちは、数をこなして実績をつくろう
Webライターとして稼ぐには、単価の高い仕事を受けるのがひとつの方法です。しかし、高単価の案件は、その分野の専門知識を求められたり、より高度かつ正確や文章表現能力が求められます。案件の発注者としても、より優れたWebライターに依頼したいと考えるので、初心者が受注できるケースはまれでしょう。そこで初心者のうちは、ある程度安い単価でも、まずは数をこなして実績をつくることを優先すべきです。
案件選びは将来から逆算して戦略的に行おう
ただし、むやみやたらに低単価の案件に応募するのも得策ではありません。将来的な収入アップにつなげるために、戦略的に案件を吟味しましょう。「将来はトラベルライターになりたい」など、将来活躍したいジャンルがあるなら、名所紹介など旅に関係する案件を。「とにかく稼ぎたい!」という方なら、今後注目される分野(IT業界、ドローン業界、農業界)などに焦点をあて、それに関連するジャンルの案件で実績を積みます。今のうちに専門性を高めておけば、後続ライターの先を行けます。
常に情報を吸収しよう
在宅でWebライターをしていると、外に出て人と話をする機会が減るので、どんどん自分の世界にこもってしまいがちになります。そうすると、外界から入ってくる情報も偏ってしまい、知識の幅が狭まってしまいます。
情報や知識の幅が狭まるのは、Webライターとして致命的です。人と話をしたり、ニュースを見たり、本を読んで情報を常に収集しましょう。
オススメは、アマゾンプライムやKindle Unlimitedなどのサブスクサービスです。特にさまざま本が定額で読めるKindle Unlimitedは、ライターとして強いアドバンテージになります。
ネットで情報を収集しがちになりますが、図書館や本屋へ足を運ぶことも大切です。ネットの情報は即効性はあるのですが、より深く知るには、足りないことを感じますし、専門書の情報はネットにないものが多く、勉強にもなります。
ライターのネットワークの活用
「ライターという仕事は、一人でするもの」そういう風に思い込んではいませんか? Webライターに限らず、同業種のプロ同士の横のつながりはとても重要です。
例えば、やってみたいけど大型案件すぎて断るとか、引き受けたのはいいけれど難航してしまう場合があります。そんな時の助けになるのが、知り合いのライターです。仕事を手伝ってもらう、肩代わりしてもらうなど、信頼関係を築いておけば、仕事の幅も広がりますし、収入アップにもつながるからです。
例えば、私の知り合いのライターは、経験3年くらいで無料ライターセミナーを開催し、参加者のメンターになりました。書き起こし案件やライティングの仕事をセミナー参加者に割り振りし、副収入源にしています。
私がフリーのコピーライターから法人成りしたのも大型案件の受注がきっかけです。その案件を受注した当初は、仲間のライターに仕事を割り振りして、編集業務に徹することができました。もし、ライター仲間がいなければ、仕事を断り法人化することもなかったはずです。
他のライターさんに協力を依頼する際の注意点は、金銭のやりとりとスケジュールです。仕事に関わる場合、金額やスケジュールを最初に提示して了承を得てからお願いするようにしなければなりません。
こらからライターを目指そうとしている方はまずは下記の記事もお読みください。
ライターに特化したクラウドソーシングサービスも紹介しているのは次の記事です。登録しておいて損はありませんよ。
Webライターとして収入を得る際の注意点
Webライターとして収入を得るには、ライティングの基本スキルに加えて、プラスアルファのスキルやコツが必要です。この章では収入や意外な仕事についてまとめています。
稼ぐWebライターのステップアップ
Webライターの報酬は、一般的に文字単価(1文字○○円)で決められています。1文字0.1円から10円以上まで、さまざまな仕事があり、報酬は「ピンキリ」が現状です。
単価の安い簡単な仕事で実績をつくったら、より単価の高い仕事にチャレンジし、収入アップやキャリアアップを目指します。
全くの未経験スタートの場合以下のようなステップが理想です。
STEP1 1文字0.1-0.5円程度で1500-2000文字くらいの記事を20-30本以上は取り組み実績を作る。
これはSEOでいえば、スモールワードを狙う記事、もしくは時事的な記事、簡単な解説記事です。
STEP2 1文字0.5-1.5円程度で2000-4000文字くらいの記事を30本以上取り組む。
スモールワードかミドルワード、場合によってはビッグワードの記事に取り組む。
STEP3 1文字1円-5円程度で4000-10000文字程度の記事、もしくはサイトづくりの原稿に取り組む。SEOについての知識もあり、ビッグワードが狙える実力も備え、記事だけでなく、企業サイトのコピーライティングも行う。
STEP4 取材を行い、1案件の報酬が3-5万円で文字数は、3000-4000文字。キーワードを含めたSEO対策のWebサイト設計が行え、プロジェクトベースの仕事で10-20万円の報酬が得られる。
STEP5 業界で知名度を持ち、本の出版、ライター教室、セミナーなどからも収益がでるようになる。原稿はWebサイト全体などで、単価案件を受けることがほぼありません。プロジェクトベースの仕事では100万越えもあります。
定期的・継続的に請け負っている仕事の場合は、ある程度の実績と信頼を築いた時点で、単価アップを交渉してみてもいいでしょう。交渉をするときは、過去の取引価格などを引き合いに出すのも一つのテクニックです。
記事ばかりでない、書き起こしなども仕事
Webライティングには企業サイトのコラムやネット広告、ECサイトの商品説明文などさまざまな種類があります。記事の執筆以外にも副業にしやすいライティング仕事があります。そのひとつが会話などの音源を文章にする仕事で、一般的には「書き起こし、文字起こし」と呼ばれています。その昔は、取材時には磁気テープで録音していたことがあり、その名残として「テープ起こし」と言う人もいます。
書き起こしは、録音された発言を文字にタイピングする仕事です。インタビューやセミナー、会議、講演会などの音声記録を聞きながら、WordやExcelに入力します。
パソコンとイヤホンがあれば作業でき、子育て中で外出が難しい人にもおすすめ。タイピング技術が高ければ高いほど、効率的に作業できます。また、英語などの書き起こし料金は、日本語の2倍といわれています。
自分の得意分野を意識したライティング
ITや医療、建築、教育、法律など、何か自分の得意分野を持っていると、強みになります。専門的な記事は、執筆できるライターの数が限られるため、比較的高い報酬を得やすいからです。
もちろん、ライティングの技術やSEO対策のスキルも強みになります。得意分野があると、クライアントから重宝されるとともに、Webライターとしての自信にもつながるでしょう。
なお、女性の場合は「出産」や「子育て」、「お化粧」などが得意分野だと思われがちですが、それは大きな間違いです。車や釣りなど、男性メインの分野でも女性のWebライターが数多く活躍しています。性別は必ずしも特長にはならないので、個人の強みを見つけておきましょう。
Webライターで稼ぐにはSEO知識は必須
副業にしても本業にしてもWebに関する基本的な知識やスキルが必要になります。本章ではその点をまとめています。Webライターとして仕事をはじめたばかりは一般記事が対象となりますが、そのうちに単価の高いSEO対策記事へとステップアップします。その際にはSEO知識は不可欠です。
SEO対策のライティング
SEO対策の文章が書けると、さらに有利です。SEOは、インターネット検索の結果上位に記事を表示させる方法のこと。キーワードの設定方法と関連するワードを文章内に適度に散りばめることが基本です。SEOのスキルは、Webライターの強力な武器になります。
また、文章作成のことだけでなく、プログラムやコードに関する知識も必要になります。
SEOライティングに関しては「SEO対策記事の制作前に理解したい3項目を解説」で基本的なことが理解できます。書籍では「検索上位を目指す!SEOライティング上達におすすめの本4冊」がおすすめです。
仕事のスピード、締め切り管理
インターネット媒体は更新のペースが早く、毎日更新するサイトもあります。時間単位で納期が指定されるケースもあるので、さまざまなスピードに対応できる時間管理の能力が求められます。
ライターに必要なツールは?
Webライティングでは、基本的にパソコンを使用します。WordやExcel、ブログの投稿フォームの使い方、メールの使い方などを知っておくと、スムーズに仕事ができます。クライアントからの信頼や評価にもつながるでしょう。
オフィス系ソフトは必須
オフィス系ソフトとは、パソコンで文章を作成する際に使用するソフトのことです。
メジャーなオフィス系ソフトにはマイクロソフトオフィスや一太郎、キングソフトのWPSオフィスなどがあります。どのソフトを選べばいいか迷うところですが、最も利用者が多いマイクロソフトオフィスを導入しておけば、まず問題ありません。
実際にソフトを購入しなくても、Googleドキュメントを使用すれば、文章作成をクラウド上で行うことが可能です。
スケジュール管理ツール
在宅ライターであってもスケジュール管理は意識したいところ。「時間が空いたときに仕事をする」という感覚だと、ついついだらけてしまいます。
一週間のスケジュールの中で、仕事にあてる時間を前もって確保し、計画通りの行動を心がけましょう。特に在宅で働くと、公私の境界線があやふやになりがちです。
スケジュール管理でメリハリをつけると、プライベートの時間も充実します。スケジュール管理はGoogleカレンダーがおすすめです。Gmailと紐付けできるので、仕事の管理も楽になります。
リモートツールは必要
最近、ライティングの現場でもリモート打ち合わせが増えています。単に顔を見ながら話をするというのではなく、資料を見たり、サイトをチェックしたりするので、ある程度大きなモニターがあると便利です。21インチくらいのモニターなら問題を感じないかもしれませんが、私は27インチで横長サイズのモニターを使用しています。
インターネット環境は光回線がオススメです。実は、私の自宅は光ではなく、モバイルwifiの使い放題にしているのですが、うっかり上限を突破して、使い勝ってが悪くなり仕事に支障をきたしたことがありました。最近は2GbpsのNURO回線が登場しており、早めに乗り換えようと考えています。NURO回線はエリアが決まっていますが、通常の光回線は使えるので、まとめて下にリンクを貼っておきます。お得なプランもありますね。
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Webライターの仕事の受け方と断り方 稼ぐ人は断り上手
Webライターとしてある程度仕事が入ってくると仕事を断るケースも出てきます。また、自分のライフスタイルを考えて仕事ボリュームの調整も必要になってきます。そんな時に役立つ情報を本章ではまとめています。
クライアントの数を増やすか絞り込むか
仕事を順調に受けている中で直面するのが仕事の受け方です。たくさんのクライアント(お客さん)から受注するのか、ある程度クライアントを絞り込んだ方がいいのかという問題です。クライアントが多ければ、仕事が安定しやすいメリットがありますが、スケジュール調整が難しくなることが想定されます。
クライアントを絞り込めば、仕事にゆとりが生まれますが、もし、そのクライアントから案件がこなくなれば新たな案件を探さなければなりません。
継続的に仕事を受けているライターさんのスタンスを見ていると、その折衷案のスタイルをとっている方が多いように見受けられます。クライアントを絞り込まず、その時々で対処する方法です。スケジュールに応じて、バランスよく仕事を受ける方法です。
「前回断ったから、今回は少し無理することになるかもしれないけれど受けてみよう。」そんな風に考えてもいいでしょう。仕事の機会もコミュニケーションのひとつなので、大切にするのがベターです。
仕事の受け方を工夫する
気が乗らない案件の場合はどうでしょうか。私がフリーランスの時、気が乗らない案件は、条件交渉をしていました。気が乗らないといっても、担当者が嫌いというわけではありません。納期が短い、報酬が低い、やったことがないなど、なんらかの「?」がある仕事です。
条件交渉とは、報酬や納期、納品形態などです。例えば以下のようなことをクライアントに伝えて仕事を受けるか受けないか、または受ける範囲を決めます。
●文字チェックが行き届かない可能性がある。
●知り合いのライターに部分的に依頼する。
●その半分の量ならできる。
●修正には対応する時間がない。
上記のように交渉します。できる範囲を明確に伝えるのは誠意です。クライアントの内情や実情がわかるときもあり、逆にやる気が出る場合もあるから不思議です。
テスト案件は受けた方がいいの?
案件によっては、テストライティングが必要なケースがあります。一般的にはコンペやプロポーサルと呼ばれるものに相当します。報酬の多い少ないは別として、明確な指針のある場合は、書くべきスタイルがわかるので、迷うことなく書けます。しかし、指針が曖昧な場合は、どう書けばいいのか迷います。
私がオススメするのは、明確な指針があるテストは受け続けるということです(あくまで余裕がある場合に限ります)。そうすることで、テストをクリアする方法が見えてきます。
テストを受けて、落とされた原稿は、すぐに見直すのではなく、しばらくしてから読み直します。書いた直後に違和感を感じなくても、しばらくして読み返すと、おかしなところに気づくことがあるからです。見出しが弱い、構成がおかしい、説明があいまいなど、指針とのズレを鮮明に感じることができます。
曖昧な指針でテストを求めているケースでは、報酬や条件により見送ってもいいのではないかと考えています。
仕事は断ってもいい
ライターを続けるには、クラウドサービスなどを常にウォッチしていなければ仕事がないと思われるかもしれません。でも、現実的には継続案件で収入を確保している人は少なくないのです。発注する方もいろんな人に依頼するより、慣れた人にお願いする方がラクだからです。
デキるライターさんにはどんどん仕事が集まり、仕事を断るという自体が発生することも場合によってはあります。「一度仕事を断ると次来なくなるから断れない・・・」そんな恐怖感にかられることがあるかもしれません。
編集する側にとっては、デキるライターさんに断られると確かに痛いのですが、それで次回から声をかけないかといえば、そんなことはありません。タイミングが合えば、依頼は継続します。仕事が手一杯で新規の案件を断らなければならない場合は、現状を説明して、いつ頃なら大丈夫か伝えれば信頼を損ねることはありません。
スケジュールの相談はOK
どんな仕事にもスケジュールはあります。もし、新規の仕事の話を受けた時「やってみたいけどスケジュールが合わない」と感じてもすぐにお断りするのではなく、スケジュールの相談をするのは構いません。もっともしてはならないのは、締め切り当日にできませんでしたと連絡する、あるいは受けた仕事をしないことです。
私も長く編集の仕事をしていますが、Web以前の仕事では、締め切りを守らないライターは、ほぼ皆無でした(突発的な事故などは除く)。しかし、ここ数年、何件か締め切り無視、連絡なしという経験があります。
締め切りに間に合いそうにない場合は、当日、連絡するのではなく、ダメかもと思った段階で連絡すれば、なんとかなる場合があります。早め早めの相談を心がけてください。
Webライターには3つのタイプがある
ライターの中に、コピーライターや雑誌ライターがいるように、Webライターにも幾つかの種類が存在します。ここでは主に3つのライタータイプについて説明します。
記事原稿のみを書くWebライター
クライアントから与えられたテーマにもとづき、ライティングを行います。主な情報源はサイトや本などです。
クライアントからは細かく記事構成の指示を与えられることもあれば、ざっくりとしたテーマやキーワードだけを指定され、ライターが自由に書いてもよいこともあります。
予備知識や事前の情報収集が不要な分、最も始めやすいタイプといえますが、その分Webライターとしてセンスや感性も問われるでしょう。
また、正確な情報ソースを見分ける情報リテラシーが問われますので、その点、注意が必要です。特に一般の人が書いた記事やSNSを鵜呑みにして原稿を書くのは厳禁です。同様に信用できるサイトだからといってコピペするのは著作権法の違反になるので注意が必要です。
どうしても使いたい場合は、引用にしたり、記事もとに確認したりして対応しましょう。
取材して記事原稿をつくるWebライター
人にインタビューを行い、そこで得た情報をもとにして原稿を作成します。イベント潜入取材など、比較的自由にできるインタビュー取材もあります。
インタビュー中に聞いた内容を、記事の目的に合うように、わかりやすい文章に仕立てる能力が求められます。
なお、取材を「記事の“材”料を、“取”得すること」と考えた場合、インタビューだけでなく、自分で資料を収集して原稿を書くWebライターも、このタイプに分類されるといえるかもしれません。
アフィリエイト(広告収入)を目指すWebライター
アフィリエイトは「成功報酬型広告」といい、Webにおける広告の一種。主にブログで用いられることから、アフィリエイトで収入を得るwebライターはブロガーと呼ばれることもあります。
このタイプのWebライターは他の2タイプとは違い、クライアントから依頼を受けるのではなく、自分でブログなどのWebサイトを立ち上げて収入を得ます。
ただ、Webライターに記事作成の依頼を出すクライアントにもアフィリエイトサイトの運営者がいます。そのため、自らアフィリエイトサイトを手がけていることは、Webライターとして活動するうえで強みになるでしょう。
副業Webライターと本業Webライターの違い
副業でWebライターをする場合と本業でする場合の違いを解説します。
副業WebライターはペンネームでOK
副業Webライターは、生活がかかっている本業の人に比べて自分のブランディングや営業活動に力を入れる必要はありません。
あくまでも副業、パラレルワークとして無理なく働くことが一番なので、積極的に顔出しする必要もないでしょう。クライアントごとに自由にペンネームを使い分ける、という面白い働き方をしてもOKです。
ただし、それは、Web上だけでのこと、実際には原稿料金の振込、源泉徴収票の発行など、クライアントには本名、住所を伝える必要があります。
副業Webライターは活躍の場を自分で決められる
これも「楽しさ優先」で仕事を進められる副業ならではのポイントです。美容や旅行など、自分の好きなことや興味のあることを判断基準に仕事を選んでも大丈夫。本業ではないのだから、少しぐらいわがままになってもいいのです。
プロとしての意識が意外に大事
本業Webライターに比べて自由な気持ちで取り組めるのが、副業Webライターのいいところです。とはいえ、仕事として報酬をいただく以上、クライアントに迷惑をかけるような行いは絶対にNGです。自分の仕事で人に喜んでもらえたり、誰かの役に立てるという点では、副業でも本業でも同じなのです。
おわりに 早く始めることが大切
Webライティングも黎明期は一文字5円以上など、そこそこ稼げた時期がありました。しかし、様々なサイトが立ち上がり、文字単価が下落し、1文字0.1円以下などの案件もあり、コンビニでバイトした方がマシ、などといわれた時期もありました。
昨今はまた変わってきています。コンテンツマーケティングが重視され、企業がオウンドメディアを立ち上げるなど、Webライターの活躍の場が増えてきたからです。
それにともないSEOライティングの知識がある、専門的な知識や経験があるなど、Webライターとして付加価値ある文章が書ける人は、収入アップが可能になってきています。
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