本を読むことが好き、文章を書くのが得意、という理由で、これからWebライターになろうと考えている方も多いと思います。ただ、文章の作成が得意だからといって、仕事を多く得られるとは限りません。特にWebライター初心者の場合は、まずクライアント（お客）を開拓する必要があります。そこで本記事では、Webライター初心者が仕事を取る方法を紹介します。また、記事の後半には、仕事を取る前にしておきたい準備についても紹介します。
仕事を得るには意識したキャリアづくりが大切
仕事を得るには、少しずつでもキャリアを積み上げることが大切です。例え学生や、主婦、ビジネスマンなど、時間に制約がある人でも、ライターとしてのキャリアを積むことはできます。自分に合った方法を見つけて、コツコツと努力を重ねることが大切です。
- パートタイムのライティングの仕事を探す
主婦や学生、サラリーマンなど、時間に制約がある場合は、まずはパートタイムのライティングの仕事を探すことをおすすめします。ライターとしての実務経験を積むことができるため、将来的にフリーランスライターとして活躍するためのステップとしても役立ちます。
- クラウドソーシングサイトに登録する
クラウドソーシングサイトには、時間や場所に制約のある人でもライティングの仕事を受注できる仕事が多数あります。自分の希望する条件に合わせて仕事を選ぶことができるため、自分のライティングスキルに合った仕事を選びながら、スキルアップを図ることができます。
- ブログやSNSなどで自分の文章を発信する
自分の文章を発信することで、ライティングのスキルアップや、自分のスタイルの確立につながります。ブログやSNSを通じて、自分の得意分野や興味のある分野について、発信することができます。時間に制約がある場合でも、少しずつでも定期的に発信することで、ライターとしてのスキルを磨くことができます。
ライターとして実力を高めるステップとは
自分自身のスキルアップに取り組んでいくことで、ライターとしてのキャリアを築くことができます。以下に取り組んだ方がいい内容を記します。
- 基礎知識の習得：文章を書くための基礎知識を身につけることが大切です。例えば、文法や表現、ストーリー構成などの基本的な技術や知識を学びましょう。また、読書を積極的に行うことで、自分自身の文章力を向上させることができます。
- 実践経験の積み上げ：文章を書く経験を積み上げることが重要です。まずは、身近なテーマを選んで、ブログやSNSなどで文章を書いてみましょう。また、書評や記事投稿サイトへの寄稿など、実際に公開される機会を増やすことも大切です。
- コミュニケーション能力の向上：ライターは、取材やインタビューを行うことがあります。そのため、人とのコミュニケーション能力が必要です。自己表現力やコミュニケーション能力を向上させるために、スピーチやプレゼンテーションの練習を行いましょう。
- スキルアップの取り組み：ライターとして活躍するためには、スキルアップが必要です。例えば、SEO対策やマーケティングの知識、文章の読みやすさなど、ライティングに必要なスキルを身につけるための勉強や研修を受けることが重要です。
- エージェントやフリーランスの活用：ライターになるためには、一定の実績を積み上げることが必要です。エージェントやフリーランスの活用を検討してみると、仕事のチャンスが広がる可能性があります。
ライターのスキルを高める方法とは
仕事を獲得するには、基本的なスキルは欠かせません。ライティングスキルを磨くには、時間と努力が必要ですが、継続的に練習することで、必ず上達することができます。ライティングスキルを磨くためには、以下のような方法があります。
- 読書をする
ライティングに必要なのは、文章を書く力だけでなく、読解力や知識も重要です。たくさんの本や記事を読むことで、自然な文章や表現力を身につけることができます。
- 基礎を学ぶ
ライティングの基礎を学ぶことで、より良い文章を書くことができます。例えば、主語と述語の関係や、文型などの基礎を押さえることで、より正確で明確な文章を書くことができます。
- テンプレートを使う
テンプレートを使うことで、より効率的な文章を書くことができます。例えば、ニュース記事やレポートの書き方など、様々なテンプレートがあります。テンプレートを使いながら、自分自身でも独自のスタイルを確立していくことが大切です。
- 練習をする
ライティングは、練習あるのみです。定期的に文章を書き、自己評価を行うことで、自分の弱点を発見することができます。また、練習を通じて、自分自身のライティングスタイルを確立していくことができます。
- フィードバックを受ける
他の人からのフィードバックを受けることで、自分自身のライティングスキルを改善することができます。たとえば、ライター仲間や編集者に自分の文章を見てもらい、アドバイスをもらうことができます。
1. ライターにおすすめのクラウドソーシングとは
クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼する人（クライアント）と仕事をしたい人（ワーカー）をマッチングしてくれるサービスです。未経験から始めたwebライターで、このサービスを利用しなかった人は恐らくいないのではと思えるほど、王道的なサービスです。
仕事のマッチングは、クライアントが案件を掲載し、そこにワーカーが応募する方法が一般的です。ワーカーが仕事を募集し、クライアントが声をかけるという方法もありますが、未経験webライターに声をかけるクライアントは少ないと考えられるので、まずは素直に、クライアントが掲載する案件に応募する方法から始めましょう。
代表的なクラウドソーシングサービスには次のものがあります。いずれも記事作成代行の業務が多く、未経験webライターでも気軽にチャレンジできるサービスです。
業界最大手の安定感クラウドワークス
クラウドワークス
は日本最大級のクラウドソーシングサービスです。仕事発注数は300万件以上で、サービス内の取引額、ユーザー数では国内シェアNo.1を誇ります。案件への応募履歴や報酬の確認なども見やすく、使い勝手がいいところもポイント。業界最大手ならではの安定感が特徴です。
老舗ならではの安心感 クラウドソーシング「ランサーズ」
2008年と、その他大手クラウドソーシングサービスに比べて早い時期に誕生したのが、 クラウドソーシング「ランサーズ」 です。ユーザ満足度で高く評価されている通り、24時間365日体制のサポート窓口があるなど、安心して働けるところが特徴です。仕事発注数も約210万件と、日本最大級です。無料登録は クラウドソーシング「ランサーズ」 へ。
格安手数料が魅力Bizseek
Bizseek
の特徴は、業界最安値の手数料です。クラウドソーシングサービスで仕事を受注すると、1件あたり報酬の5〜20％が手数料として徴収されます。例えば、クラウドワークスとランサーズでは、〜10万円の部分は20％、10万円超〜20万円の部分は10％、20万円超〜の部分は5％となっています（2020年12月時点）。ビズシークは〜10万円の部分が10％、10万円超〜の部分は5％と、半額以下に抑えられます。無料登録はBizseek
へ。
会員数100万人のCraudiaクラウディア
Craudiaクラウディア
は、完全非公開の高単価の仕事もあります。継続案件など、長期的に取り組める業務が掲載されていることがあり、日常的にチェックしておきたいサービスです。無料登録はCraudiaクラウディア
へ
2. 仕事の取るために SNSやブログを活用する
TwitterやFacebook、note、ブログを活用する方法です。SNSでは、雑誌やwebメディアの編集者、ディレクターがWebライターを募集していることがあります。そのようなアカウントを見つけた場合は、DM（ダイレクトメッセージ）でコンタクトを取ってみましょう。
また、SNSやnote、ブログのプロフィールに「お仕事募集」などのメッセージを掲載していると、仕事の依頼が来ることもあります。経験の少ないうちは、自分が得意とするジャンルなども一緒に掲載しておくとよいでしょう。
3. メディアに直接応募して仕事を得る
ガジェット系のwebメディアや地域ニュース配信のサイトなどでは、Webライターを募集しているケースがあります。また、フリーペーパーや地域新聞にも、記者募集の告知がされていることがあります。
こういったケースでは取材をともなう仕事がほとんどです。実は、Webライター志望者の中には取材をしないという方が少なくありません。そんなときは大チャンスです。Webライターは家にこもって文章を書く人とうイメージを持っている人がいますが、どちらかといえばライターは取材など外に出ていることが多いのです。
それだけハードな仕事なのですが、それをこなせば、Webライターとしてスキルアップすることは間違いありません。
応募者が多数の場合はテストライティングをクリアする必要がありますが、合格すると継続的な仕事につながるので、積極的に挑戦してみてはいかがでしょう。
メディアに直接応募して仕事を得る方法
- 目標とするメディアをリサーチする：自分が興味を持っているジャンルや得意分野に合致するメディアをリサーチし、そのメディアの編集方針や媒体特性を把握することが重要です。
- ポートフォリオを整備する：自分のスキルや実績を示すポートフォリオを作成し、公開しておくことが大切です。ポートフォリオを通じて、自分の強みやスキルをアピールすることができます。
- コンタクト先を特定する：リサーチしたメディアの編集部に直接コンタクトするために、担当者の情報を収集します。編集者の名前やメールアドレス、連絡先などが公開されている場合がありますが、公開されていない場合には、社名や編集部の担当者名をネット上で検索するなどして特定することができます。
- メールでアプローチする：編集者に自分のスキルや実績を示すメールを送信します。メールの件名や本文には、自分の強みやスキル、実績を簡潔にまとめたうえで、そのメディアの編集方針や特性に合わせて、自分のアピールポイントをアレンジして伝えることが大切です。
- 返信があった場合は、面接を受ける：返信があった場合には、そのメディアの編集部に出向いて面接を受けることがあります。面接の際には、編集者とのコミュニケーションを大切にし、自分のスキルや経験、実績を具体的に伝えることが重要です。
メディアに直接応募して仕事を得るためには、自分のスキルや実績をアピールするポートフォリオを作成し、編集部に直接コンタクトすることが大切です。アプローチ方法や面接の際のコミュニケーションも重要ですので、十分に準備して取り組むことが必要です。
編集者との面談で注意する点は
編集者との面談は、ライターにとって大きなチャンスです。この場で自分のアピールをし、仕事を得ることができます。しかし、そのためには注意点があります。以下に、編集者との面談で注意すべき点をいくつか挙げてみます。
- 事前に編集者を調べる：編集者の担当するジャンルやメディアの傾向を把握し、面談前にその方向性に合わせた資料を用意することが大切です。
- プロフェッショナルな印象を与える：面談では、ライターとしてのスキルや経験、モチベーションなどをアピールすることが必要です。また、相手に対して敬意を持って接することも重要です。
- 質問に的確に答える：面談では編集者から質問が出されることがあります。その際には、的確に答えることが大切です。また、自分の意見や考え方をしっかりと伝えることが求められます。
- ポートフォリオを持参する：ポートフォリオは、自分のスキルや実績をアピールするために必要不可欠な資料です。面談には、ポートフォリオを持参することが望ましいです。
- 意見を求める：面談では、編集者に自分のライティングの質についてアドバイスを求めることができます。その際には、率直な意見を求めることが大切です。また、アドバイスには真摯に対応し、成長につなげるよう努めましょう。
これらのポイントを押さえて、自分のスキルをアピールすることが大切です。
4. ライターはセルフブランディングをしておこう
クライアントによっては契約前にこれまでの実績や制作物（ポートフォリオ）の提出を求められます。SNSやブログから仕事を受注したい場合も、これまでの仕事見本などを掲載しておくことで、クライアントの目に留まりやすくなります。
初心者ライターはどうやってポートフォリオをつくる？
経験した仕事の数が少ないうちは、ブログやnote、Facebookに投稿した文章などをポートフォリオにしましょう。ただし、ポートフォリオにする際は、「どのような読者を想定して書き、webに公開後、どのような反応があったのか」という説明も加えるようにします。
「ブログやnoteを書いたことがない」という場合は、時事ニュースや企業のプレスリリースなどを「10代女性」「30代男性」などターゲットを想定したうえでリライトしてみるのもよいでしょう。ターゲットを意識した文章を作成できるライターとして、クライアントにアピールできます。
以下がライターのポートフォリオを作成する際の一般的な構成です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カバーページ | 名前、連絡先、プロフィール写真など |
| 自己紹介 | 経歴やスキル、ライティングにおける自己PRなど |
| 職務経歴 | 過去に担当した仕事やプロジェクト、それらに関連する成果やアウトプットなど |
| スキル・専門知識 | 記事執筆に必要なスキルや知識、使用できるツールやソフトウェアなど |
| サンプル記事 | 過去に執筆した記事のうち、特に優れたものや幅広いジャンルをカバーしたものを選んで掲載する |
| お客様の声・レビュー | 過去のクライアントや上司からの評価やレビュー、およびその実績を数値化したものなど |
| その他 | 自己PRやポートフォリオの趣旨に合致する自己啓発書、参考文献など |
注意点としては、ポートフォリオの量は適度な量であることが望ましいことです。過剰に多く掲載しても読む側にとっては見づらくなるだけでなく、ポートフォリオの制作にも余計な時間がかかってしまいます。また、ポートフォリオに掲載するサンプル記事は、特に自分が得意とするジャンルやテーマを中心に取り上げることが望ましいでしょう。
自分の強みを「ウリ」にしよう
ライティングの仕事は、芸能、占い、求人、自動車、出会い系など多種多様です。手当り次第に受注して実績をつくることもよいのですが、器用貧乏なwebライターになってしまう可能性もあります。自分の得意分野を最低ひとつはもっておくと、セルフブランディングを行いやすくなります。
その得意分野は自分自身の経験や興味から探しましょう。例えば、子育て経験のある方なら、ママさん向けの分野が強みになりますし、株やFXを実際にしていたら金融ライターを目指せますね。自分の経験や興味に基づいた分野を軸にすれば、趣味と実益を兼ね備えた働き方ができるのも魅力です。
自分の強みを「ウリ」にするためのポートフォリオを作成する際の一般的な構成です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カバーページ | 名前、連絡先、プロフィール写真など |
| 自己紹介 | 経歴やスキル、自分の強みや「ウリ」を紹介する自己PRなど |
| ウリの詳細 | 自分の強みや「ウリ」となるスキルや経験、実績などを詳しく説明する |
| ウリを生かした過去の成果 | 自分の強みを活かした過去の仕事やプロジェクト、それらに関連する成果やアウトプットなど |
| ウリを生かせる可能性のある案件例 | 自分の強みや「ウリ」が活かせる可能性のある案件や企業の例を挙げ、どのように活かせるのかを具体的に説明する |
| その他 | 参考資料や、自己啓発書、自分の強みに関連する研究論文など |
注意点としては、自己紹介の項目に自分の強みを明確にアピールすることが大切です。ウリの詳細や過去の成果、案件例の項目では、具体的な事例や数値を挙げ、読み手にわかりやすく説明することが望ましいでしょう。また、参考資料や自己啓発書など、自分の強みに関連する書籍や文献を紹介することで、読み手にアピールする効果があります。
ポートフォリオ作成で注意すべきこと
ポートフォリオの構成や項目を整理することも大切ですが、表現方法も重要なポイントの一つです。以下にポートフォリオを作成する際に注意すべき表現方法の例を挙げてみます。
- 統一感のあるデザイン：ポートフォリオ全体のデザインが統一されていると、読み手に好印象を与えるだけでなく、整理された印象を与えます。
- わかりやすい文章：専門用語や難解な表現を避け、簡潔でわかりやすい文章を心掛けることで、読み手に伝わりやすくなります。
- 数字やグラフの活用：数字やグラフを用いることで、自分のスキルや経験、実績を具体的に表現することができます。
- 実例の提示：自分が執筆した記事や制作物を実際に提示することで、自分のスキルや表現力をより具体的にアピールすることができます。
- ポジティブな表現：ポートフォリオを作成する際には、ネガティブな表現は避け、自分の強みや成果をポジティブに表現することが重要です。
5. 顧客との連絡手段は複数確保しておこう
作成する原稿に関しての打ち合わせや修正の指示、完成原稿の納品といったやりとりの手段について、クライアントから指示されることがあります。その主な手段を紹介します。受注後、すぐにやりとりを始められるように、なるべく事前に準備しておくといいでしょう。
クラウドソーシングサービス内のチャット機能
クラウドソーシングサービスを介して仕事を受注した場合は、サービス内のチャットまたはメッセージ機能で納品までのやりとりを行うケースがあります。この場合は、特に新しいソフトやアプリ、システムを導入する必要はありません。ただ、早ければ初回の納品から、メールなど直接的なやりとりを求められることがあります。
メール
最も一般的なやりとり手段です。普段使用しているメールアカウントを使ってもよいですが、取引するクライアントが増えると、プライベートとの仕分けが難しくなります。GmailやYahooMailなら無料で新規アカウントをつくれるので、仕事専用のアカウントを開設しましょう。
ChatWork（チャットワーク）
チャットワークは、オンライン上でメッセージのやりとりができる無料プランのあるチャットツールです。案件管理が簡単に行えることから導入しているクライアントが増加しています。PCにインストールする必要もなく、登録も簡単です。プランは有料のものもありますが、無料プランで十分活用できます。
スカイプ
スカイプはビデオ通話やチャットを行える無料ツールです。外部のライターとのやりとりにスカイプを用いるクライアントも一定数います。また、webメディアやニュース配信サイトにWebライターとして募集した際は、ビデオ通話による面接を求められることもあります。メールやチャットワークに比べると優先度は下がりますが、アカウントを取得しておいて損はありません。
本記事のまとめ
クラウドソーシングサービスを閲覧すればわかるように、ライティングの仕事には、未経験者歓迎の案件が意外と多くあります。未経験ライターでも、単価さえ考えなければ、仕事を取ることに苦労はしないでしょう。そのような細々とした案件をこなし、実績を積むことで、ライターとしてのキャリアアップも望めます。
