仕事が好きになれない!そんな風に思っていませんか?やる気が起きない、会社へ行きたくないなど、それはワークエンゲージメントがうまくいっていないことが原因かもしれません。
本記事では、ワークエンゲージメントが仕事の成果やモチベーションにどのような影響を与えるかを説明し、自分でワークエンゲージメントを高める方法をご紹介します。
ワークエンゲージメントとは
ワークエンゲージメントを高めることは非常に重要です。ワークエンゲージメントとは、仕事に対する意欲や熱意、やりがいを持って取り組むことを指します。高いワークエンゲージメントを持つことは、仕事の生産性を向上させ、組織や個人の成果を促進することができます。
ワークエンゲージメントの状態とは
ワークエンゲージメントとは、熱意、没頭、活力の3つが満たされている状態のことをさします。
ワーク・エンゲージメントとは、自分の仕事に情熱や熱意を持ち、仕事に没頭している状態のことを指します。ワーク・エンゲージメントを持っていると、仕事に積極的な態度で取り組み、良い結果を生み出すことができます。
ワーク・エンゲージメントは、自分の能力を最大限に活用できるようにすることで促進することができます。これには、明確な役割と責任、適切なリソース、コミュニケーションの改善、キャリア発展の機会、適切な報酬や評価などが含まれます。
ワークエンゲージメントは、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態であり、活力、熱意、没頭によって特徴づけられる。エンゲージメントは、特定の対象、出来事、個人、行動などに向けられた一時的な状態ではなく、仕事に向けられた持続的かつ全般的な感情と認知である(Schaufeli, Salanova, Gonzalez-Roma & Bakker,2002; Schaufeli & Bakker, 2004; 島津, 2014a)
https://ci.nii.ac.jp/naid/130007744627
ワークエンゲージメントを高める方法
自分でワークエンゲージメントを高めるためには、いくつかの方法があります。まずは、自分が何に興味を持っているのか、何に熱中しているのかを明確にすることが大切です。
自分の興味や関心がある分野に取り組むことで、よりやりがいを感じることができます。自分の仕事に対する目標を設定することも重要です。目標を持つことで、自分自身に意欲を与えることができ、成果を出すことによって達成感を得ることができます。
- 目標を設定する
自分の仕事に対する目標を設定し、それに向かって取り組むことでやりがいを感じることができます。目標は、短期的なものから長期的なものまで様々です。目標を設定する際には、SMARTの原則を考慮するとよいでしょう。 - 自分の強みを活かす
自分が得意なことや興味を持っていることを仕事に取り入れることで、やりがいを感じることができます。自分の強みを活かすことで、自信を持って取り組むことができ、成果を出すことができます。 - コミュニケーションを積極的に取る
同僚や上司と積極的にコミュニケーションを取ることで、自分の仕事に対するフィードバックを得ることができます。また、他の人のアイデアや意見を聞くことで、自分自身の考え方やアプローチを改善することができます。 - ストレスマネジメントを行う
ストレスがたまるとワークエンゲージメントが低下するため、ストレスマネジメントを行うことが重要です。適度な運動や休息を取ることで、体調を整えることができます。また、ストレスを解消する方法を見つけることも大切です。 - 成果を実感する
自分がやったことが成果に結びつくことで、やりがいを感じることができます。成果を実感するためには、定期的に自己評価を行い、自分自身の成長を確認することが重要です。
ワークエンゲージメントが注目される背景
管理職者だけでなく、全ての従業員にとって重要な要素となっています。ワークエンゲージメントが高い人は、仕事に熱心であり、モチベーションが高く、仕事だけでなくプライベートでも成功することが可能です。
一方で、ワークエンゲージメントが低い人は、仕事に対して消極的で、モチベーションが低く、生産性が低下することがあります。そのため、意識してワークエンゲージメントを高めるための取り組みを行うことが重要となります。
ワーク・エンゲージメントが注目される背景には、以下のような要因があります。
- 従業員の幸福感
従業員が自分の仕事にエンゲージメントを持つことは、彼らが幸福感を感じることにつながります。幸福感は、従業員がストレスを軽減し、生産性を高め、企業にとって有益な存在になることを促します。 - 生産性の向上
ワーク・エンゲージメントが高い従業員は、より生産的であるとされています。彼らは、より多くの仕事をこなし、より高品質な仕事を提供し、より高い顧客満足度を実現することができます。 - 従業員の定着率の向上
ワーク・エンゲージメントが高い従業員は、企業にとって貴重な資産です。彼らは、より長期間働き、企業に忠誠心を持ち、企業の文化や価値観に共感する傾向があります。 - 人材確保の競争力
企業がワーク・エンゲージメントを重視することは、優れた人材を確保するためにも重要です。現在、人材市場は競争が激化しており、企業が従業員を惹きつけるためには、彼らが自分の仕事にエンゲージメントを持つことを促すことが必要です。 - 社会的責任の観点から
企業が従業員のワーク・エンゲージメントを促進することは、社会的責任を果たすことにつながります。従業員の福利厚生や幸福感を重視することは、企業の社会的責任を果たすために重要な取り組みです。
自己批判ではなく自己評価
ワークエンゲージメントを高めるには自己批判を自己評価に変えることと、相互協調の枠から逃れることだと考えられています。
特に日本人は、自己批判の傾向が欧米人に比べて強いと言われています。これは子供の頃から他人に迷惑をかけてはいけないという刷り込みのせいです。他者の目で自分を見るために自己批判的になりがちなのです。自己批判は、悪いわけではありませんが、強すぎると次の一歩を出しづらくなります。
相互協調も悪いわけではありません。10年ほど前に言われた「空気読めよ」の世界観ですね。例えば、いきいきと働いて見せることはいいことなのに、周りの空気に忖度してそういう態度をとらないことも日本人にはありがちです。
自分に忖度することが大事
まわりに忖度するメリットと自分の思うことを表現するメリットは長期的な視点で考えましょう。人は、どうしても今起こっていることに目を向けがちになってしまいますが、1年後、3年後に良くなると思うなら忖度のたがを少し緩めるくらいしてもいいはずです。
自己批判を自己評価として肯定的に捉える、相互協調を緩めにして胸を張って行動するのが、ワークエンゲージメントを高める秘訣です。
普段の行動を自ら変えることが大事
思い切って元気よく挨拶する、ちょっとしたことで人に声をかけるなど、普段の行いを変化させましょう。最初は、周囲も戸惑うかもしれませんが、3ヶ月もすると「あなた、変わったわね」と他人が見るあなたの印象そのものが変わります。
そうなってくると、やっかむ人が出てくるかもしれません。そんな時は言い訳などはいっさいする必要はありません。「最近、変わったよね。何かあったの?」などと聞かれたら「そう? 毎日、適当に楽しくやってるよ」とシンプルに答えましょう。